20152 シノペック、西砂諸島のウッディ島にガソリンスタンド建設   宮崎正広

■中国は着々と軍事基地を既成事実化

中国の海洋戦略とは南シナ海の軍事覇権確立であり、その一環として、多くの岩礁を埋立、そのうち三つの島には滑走路を建設した。

ウッディ島はベトナム語で「フーラム(黄砂諸島)」と言う。中国は勝手に「永興島」と名付け、すでに3000メートルと見られる滑走路を完成させている。また住民は千名と発表されているが、「住民」を装う軍人であり、この島に中国メジャーのシノペックがガソリンスタンドを建設していることが判明した。

「ウッディ島観光」と銘打って、中国では観光団も組織されており、パンフレットが旅行代理店に置かれている。

この島は40の岩礁からなり、1974年に中国海軍が侵略を開始し、ベトナムの艦船を攻撃、沈没させるなどして実質的にベトナムから奪った。

ところがベトナムは昨年まで、この事実を伏せてきた。昨今、ようやく当時の映像を公開しはじめ、この怒りに震えたベトナムの若者たちが中国大使館に抗議行動をおこなうと、逆にデモを抑制し、中国批判をまたおさえるという矛盾した政治を繰り返している。

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