20156 豪首相、18日訪日=日本は潜水艦売り込みへ   古沢襄

【シドニー時事】オーストラリア政府は16日、ターンブル首相が18日に日本を訪問すると発表した。

9月の就任後初の東アジア外遊先に日本を選び、メディアから「中国寄り」と見られてきた風評を払拭(ふっしょく)する狙いもありそうだ。

ターンブル首相は声明で「日本は特別な戦略的パートナーだ」と強調。安倍晋三首相と会談し、経済や貿易、防衛協力強化を協議したいと表明した。

菅義偉官房長官も16日午前の記者会見で「ターンブル首相を初めて日本に招くことで幅広い分野にわたり築かれてきた2国間関係が一層発展することを期待したい」と述べた。

日本側は、豪政府が進める次期潜水艦開発計画への参画を目指し、海上自衛隊の「そうりゅう」型の性能の高さや、日米豪の戦略関係強化の重要性をアピールする見通し。自衛隊と豪軍の「訪問部隊地位協定」妥結も目指す。 

一方で、数少ない対立点が捕鯨問題だ。日本は11月、南極海での捕獲を伴う調査捕鯨を約2年ぶりに再開する方針を決めた。ターンブル首相は「あらゆる捕鯨に反対する」と述べており、安倍首相にも捕鯨中止を求める構えだ。

豪州にとって中国は最大の貿易相手国。ターンブル首相は経済重視派で、中国に豊富な人脈を持つこともあり、就任以来「対中関係を重視するのでは」と臆測が付きまとっている。(時事)

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