20175 なぜA案が採用…専門家主導   古沢襄

■確実性重視 コスト削減、工期が焦点

両陣営の計画は、総工費や工期にほとんど差がなく「及第点以上のものの比較」(政府関係者)。周辺環境との調和や「日本らしさ」を打ち出したコンセプトも共通しており、建築や景観の専門家が主導する形で建築家の隈研吾氏デザインのA案に決まった。二度と失敗が許されない新計画は確実性が最優先された。

日本スポーツ振興センターの有識者会議が選定したザハ・ハディド氏デザインの旧計画は、総工費が最終的に2651億円まで膨れ上がり、白紙撤回された。

新計画ではコスト削減と工期短縮が最大のポイントとなり、7人の審査委員による各140点満点の採点は「コスト・工期」の項目の配点が半分の70点を占めた。両陣営とも総工費は1500億円未満に抑え、完成時期は国際オリンピック委員会の要求より早めた。

白紙撤回から新計画への参加表明の締め切りまでは約2カ月と短く、さらに設計・施工を一体的に担うことが求められたため、参加のハードルは高かった。(産経)

 
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