20237 美味しい水を飲む私のこだわり   古沢襄

東京と関東の大雨・大雪で、あらためて「水」の大切さに思いを致している。

東京で生まれ、東京、横浜で生活してきた私は美味しい水にこだわりがある。カルキ臭がする東京の水道水が当たり前と思って育ってきたが、夏休みに母の里・信州に行くと、冷たいだけでなく、カルキ臭がしない田舎の水の美味しいこと。

39歳で富山支局長になったが、支局長社宅の水道水で信州の水の味を思い出した。北アルプスの山々から下ってくる水はアルカリ性だというが、この水を毎朝コップに二杯飲むのが習慣となった。

亡友の渡辺幸雄さんは栃木の山奥に別荘を持っていたが、裏山からコンコンと噴き出す水を使っていた。水量が多いので、別荘の庭にひいてきてワサビを植えていた。天然のワサビは水がよいことが条件。

よい天然のワサビだけを巻いた”サビ巻き”のノリ巻きは美味しい。最高の贅沢ではないか。

水の美味しさにこだわりがある私は海外旅行に行くときには、フランスの「エビアン」のペットボトルを一ダース持っていくようにしている。

エビアンは日本の水ほど美味ではないが、ロシア、中国、東南アジアの水に比べれば下痢をしないですむ。

ロシアの水がよくないとは聞いていたが、中国の水はもっと悪い。ロシアや中国にも国産の水を使ったペットボトルがある。

旅仲間にはその水は飲まないように忠告していたが、ある日仲間が猛烈な下痢に襲われて征露丸を飲んでウンウンうなっている。

聞いてみたらホテルの食堂で氷を注文してウイスキーを飲んだという。氷も水も同じだよと大笑いした。ロシアや中国でウイスキーを飲むなら、水割りではなくホット・ウイスキーにするにかぎる。

<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>

コメント

タイトルとURLをコピーしました