20321 欧州株式市場=急反落、銀行と1次産品関連に売り   古沢襄

[ロンドン/ミラノ 11日 ロイター]11日の欧州株式市場は急反落して取引を終えた。銀行株や1次産品関連が売られ全体水準を押し下げた。中でも決算が市場予想を下回った銀行大手のソシエテ・ジェネラル(ソジェン) は大きく売り込まれた。

FTSEユーロファースト300種 は45.73ポイント(3.68%)安の1195.76で取引を終えた。一時は2013年8月以来、約2年半ぶりの安値まで値下がりした。

DJユーロSTOXX50種指数 は108.70ポイント(3.90%)安の2680.35だった。

STOXX 欧州600銀行株指数 は6.26%下落し、部門別で最も値下がりした。今週は既に11%近く下落しており、年初からは約28.6%安となっている。低成長、低金利の環境が続き、銀行部門の収益が不安視されている。
 

ソジェンは12.6%の急落。訴訟関連の引当金を4億ユーロ(4億5040万ドル)積み増したことが響き、昨年第4・四半期の純利益が市場予想を下回った。
 

スウェーデン国立銀行(中央銀行)が政策金利を下げたことで同国の銀行も売り込まれ、スウェドバンク とハンデ ルスバンケン 、ノルデア は4.3%から5.3%値下がりした。

銀行株が多いイタリアの主要株価FTSE・MIB指数 は5.63%低下した。
 

1次産品関連も売られた。原油価格の下落に伴いSTOXX欧州600石油・ガス株指数 は3.95%低下した。STOXX欧州600鉱業株指数 は4.25%下落した。

個別銘柄では英豪系資源大手のリオ・ティント<RIO.L >が3.4%安。昨年の通期決算が赤字となったことが嫌気された。配当を毎年維持もしくは増やすとしてきた方針を撤回したことも売り材料となった。(ロイター)

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