20323 もしかしてダブル選? 各派閥がパーティー急ぐ   古沢襄

■石破派は「2万円カレー」で実施

自民党各派閥の政治資金パーティーの日程が出そろった。夏に参院選を控えていることに加え、衆院選とのダブル選もささやかれていることから、例年よりも1カ月程度前倒しして開催する派閥もある。

甘利明前経済再生担当相の金銭授受疑惑で「政治とカネ」の問題が再燃し、野党が企業団体献金の禁止に動こうとする中、自民党各派閥は“銭闘モード”に突入する。

昨年9月に旗揚げした石破派は、5月11日に東京都内のホテルで初のパーティーを開催する。派閥や国会議員のパーティーは通常、夕方から夜にかけて行われ、立食のバイキング形式でビールやワインといったアルコールも振る舞われるが、石破派は昼間開催の着席形式。食事はカレーでアルコールはなく、会長の石破茂地方創生担当相が約1時間講演する予定だ。

古川禎久事務総長は2月4日の派閥会合後、記者団に「パーティーも、セミナーも(参加者に)講演を聞いていただくという(他派閥と)ちょっと違う形を取り入れた。一歩ずつだが、水月会(石破派)の味を出していきたい」と強調。

ただ、会費は2万円と他派閥と同程度。「2万円という高いカレーはないだろうといわれれば、その通り。あくまでも政治資金パーティーなので、ご理解いただきたい」(古川氏)とするが、参加者がどれぐらいになるかは未知数だ。

自民党の各派閥のパーティーは例年春から夏にかけて行われる。パーティー券収入の一部は、「氷代」や「餅代」といった所属議員に配られる手当の原資となるほか、研修会など派閥の活動資金にもなる。選挙になれば、所属議員や支援する候補に「陣中見舞い」として配られ、幹部らが応援に駆け付ける際の交通費などにも充てられる。

老舗派閥からは「今年は参院選があり、ダブル選もあるかもしれない。例年よりはパーティー券を多く売りたい」(中堅議員)と、意気込む声も聞こえる。参院選やダブル選を意識してか、二階派は昨年より約1カ月、石原派も約半月、時期を早めての開催だ。

しかし、国政選挙のある年は出費が増える一方、パーティーの参加者や収入が減少する可能性があるとの指摘も出ている。

ある派閥幹部は「参院の改選組にはパーティー券販売などの負担をかけないようにするから、収入は昨年より少なくなるのではないか」と危惧した。(産経)

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