■習近平が香港の民主化運動再燃に弾圧は反作用を産むと警戒
銅鑼湾書店事件がこれほど世界的批判を受けるとは中国共産党にとって「想定外」のことだったのだろう。
市民等の抗議行動を「暴乱」、デモなどの参加者を「暴徒」とこき下ろし、北京寄りの香港マスコミを駆使して「暴乱鎮圧は正当」などと書かせたら、かえって香港市民、学生らの反撥を産んだ。
旺角騒乱に「軍隊を投入するな」「駐マカオ軍隊を香港へ移動させるな」「ともかく六四のような武力弾圧を用いるな」と習近平が指令を出したという。
党中央の「香港マカオ協力工作小組」は旺角事件以後の社会騒擾に緊急対策会議を開催した模様で、張徳江・主任(中央政治局常務委員)は、席上、上記の習近平の指示を伝えたという(博訊新聞網、2月14日)。
お笑い草は、香港の騒擾は「香港独立分子」が組織的に興している陰謀であり、この処理を間違えるとウィグル、チベットの独立運動激化に飛び火する恐れあり、と分析総括していることだ。
この異様な、神経質な対応ぶりをみていると、香港の統治がうまく行かない理由が共産党の間違った対応にあることを自らは気がついていないようである。
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