20365 機械受注12月は前月比+4.2%、1─3月は8.6%増見通し   古沢襄

■内閣府が発表

[東京 17日 ロイター]内閣府が17日に発表した12月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比4.2%増の8066億円となった。2カ月ぶりの増加。

ロイターの事前予測調査では4.7%増と予想されていたが、これを下回った。前年比では3.6%減だった。  製造業は前月比3.4%減、非製造業は同8.5%増となった。外需は同3.1%減だった。
 

10─12月機械受注は前期比4.3%増で、2四半期期ぶりの増加となった。1─3月の機械受注見通しは前期比8.6%増。

内閣府は、機械受注の判断を「持ち直しの動きがみられる」に据え置いた。

このところの機械受注は10%前後の振れの大きな展開となっていた。11月は2桁の減少となったことから、12月は反動増も含めてプラスとなった。この結果、10─12月期は2四半期ぶりに前期比増加となったが、7─9月期の10%減を取り戻せておらず、回復は極めて緩やかだ。

世界経済減速や市場混乱に伴い、企業の投資マインドは慎重化している可能性があり、今回公表された2016年1─3月期の見通しから、さらに投資計画の実行に遅れが出る懸念もある。
 

機械受注統計は機械メーカーの受注した設備用機械について毎月の受注実績を調査したもの。設備投資の先行指標として注目されている。(ロイター)

<a href="http://www.kajika.net/">杜父魚文庫</a>

コメント

タイトルとURLをコピーしました