菅義偉官房長官は9日午前の記者会見で、国連女子差別撤廃委員会がまとめた最終見解案に、皇位継承権が男系男子の皇族だけにあるのは女性差別だとして、皇室典範改正勧告を盛り込んでいた件に関し「わが国の皇位継承のあり方は女性に対する差別を目的としていない」と強調した。その上で「女子差別撤廃委がわが国の皇室典範について取り上げることは全く適当ではないと説明し、その結果として削除された」と語った。
菅氏は、女子差別撤廃委が、2月16日の対日審査で皇室典範に触れていない点などに注目し「今回の審査過程で一切取り上げられておらず、最終見解案に取り上げるという手続き上の問題があった」と批判した。ただ、最終見解案に突如、皇室典改正の文言が入った背景には「外交上のやりとりなので詳細は控えたい」と述べるにとどめた。
今後の日本政府の対応にも触れ「わが国の皇位継承については国家の基本的事項に関わることだ。皇位が男系継承されている歴史の重みを受け止めながら、国民のさまざまな議論を十分に踏まえ、検討する必要がある」と話した。
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