20498 北制裁決議:中国、入港した北朝鮮船舶の帰還認めず  朝鮮日報

中国が国連安保理の制裁対象となった北朝鮮船舶の入港を認めなかったのに続き、既に入港した船舶の帰還も認めないなど、北朝鮮に対する制裁を本格化させている。

中国のインターネット上では一時、金正恩(キム・ジョンウン)氏を指す俗語「金三胖(ジン・サンパン)」が検索NGワードだったが、最近は再び検索可能になっている。金三胖は「金一族の三番目のデブ」という意味だ。

北京の外交筋は9日、国連安保理の対北朝鮮制裁決議のリストに挙がった北朝鮮の「遠洋海運管理会社(OMM)」所属の船舶31隻の一部が中国の港湾に入港しようとしたものの、中国側に入港を認められなかったと語った。

同筋は「入港すれば押収対象になる船舶に対し、中国が先手を打って入港を禁止したようだ」と指摘した。同筋はまた、「北朝鮮の船舶は位置を24時間知らせる船舶自動識別装置(AIS)を切っており、(中国近海に)何隻いるかは把握困難だが、北朝鮮船舶に対する中国の制裁が始まったことは明らかなようだ」と話した。

産経新聞は同日、北朝鮮・中国間の貿易関係者の話として、中国当局が既に入港した北朝鮮船舶に対し、10日から北朝鮮への帰還を禁止すると通報したと報じた。同紙はまた、中国が陸上貿易でも税関担当者を増やし、北朝鮮への全ての輸出品を開封検査するなど通関手続きを厳格化する見通しだと伝えた。

脱北者メディアのデイリーNKは最近、北朝鮮・平安北道の消息筋の話として、中国が1日から北朝鮮産鉱物の輸入を禁止したことを受け、慌てた一部の北朝鮮企業の幹部が海上での密輸を提案したが、中国側の取引企業から拒否されたと報じた。同筋は「党の資金確保で重要な部分を占めてきた石炭と鉱産物の輸出が遮断されたことは、5月の第7回朝鮮労働党大会を控えた金正恩氏にとっては悪い知らせだ」と指摘した。

「金三胖」の検索が再び可能になったことも、中国国内の雰囲気を反映している。中国は劉雲山政治局常務委員が平壌を訪問した昨年10月以降、インターネットで「金三胖」を検索NGワードに指定した。北朝鮮を刺激したくない意図だった。しかし、今月からは中国の大手検索サイト「百度(バイドゥ)」で「金三胖」と検索すると、関連記事や写真が計223万件ヒットした。

一方、王毅外相は9日、ケリー米国務長官と電話会談し、韓半島(朝鮮半島)の緊張状況に触れ、「中国の合理的かつ正当な戦略的安全」が傷つけられてはならないと主張した。これは韓半島に終末高高度防衛ミサイル(THAAD)を配備し、中国の安全保障を脅かすべきではないという意味と受け止められている。

中国外務省によれば、王外相は電話会談で「現在韓半島情勢が非常に緊張している状況で、各国は冷静さと自制を維持し、互いに刺激すべきではない」と指摘した。北京=李吉星(イ・ギルソン)特派員

    
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