安倍総理大臣は、自民党の全国幹事長会議で、夏の参議院選挙について、「民主党・共産党 対 自民党・公明党の連立政権の対決になる」と指摘したうえで、非改選の議席と合わせて、両党で参議院の過半数の議席を維持することに全力を挙げる考えを強調しました。
この中で安倍総理大臣は、夏の参議院選挙について、「多くの選挙区で共産党は候補者を下ろし、民主党と協力して戦いを挑んでくる。まさに民主党・共産党 対 政治に責任を持つ自民党・公明党の連立政権の対決になる」と指摘しました。
そのうえで、安倍総理大臣は「決して『民共勢力』に負けるわけにはいかない。再び『ねじれ国会』を作って、政治の混迷、経済の停滞は招いてはならない」と述べ、非改選の議席と合わせて、自民・公明両党で参議院で過半数の議席を維持することに全力を挙げる考えを強調しました。
また安倍総理大臣は、党の公認候補を擁立した来月の衆議院北海道5区の補欠選挙についても言及し、「夏の戦いの行く先を占うことになり、特に重要だ」と述べました。
このほか安倍総理大臣は、経済情勢に関連して「世界経済が不透明さを増しているが、5月の伊勢志摩サミットで、G7の国々とどのように協調していくか議論し、明確なメッセージを出して、世界経済の持続的で力強い成長に貢献していきたい」と述べました。
また、高村副総裁は「政権を失ったときも、奪還したときも、国会が『ねじれ状態』になったことがきっかけになった。その意味では、参議院選挙が単独で行われるにしても、天下分け目の決戦になる」と呼びかけました。
一方、谷垣幹事長は「最近、自民党におごりや緩みが出ているのではないかと、お叱りを受けることがしばしばあり、心配をおかけして申し訳ない。野党時代のつらく厳しい経験を思い起こし、脇を締めて進んでいかなくてはならず、一瞬のおごりや緩みが命取りになる」と述べ、緊張感を持って国会運営などに当たっていく考えを示しました。
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