■15年ぶり 南シナ海で中国牽制
海上幕僚監部は15日、南シナ海に面するフィリピン・スービック湾に、潜水艦1隻を寄港させると発表した。
海上自衛隊の潜水艦がフィリピンを訪問するのは平成13年以来、15年ぶり。今月から来月にかけて行う初級幹部自衛官による練習航海の一環だが、南シナ海で人工島の造成と軍事拠点化を進める中国を牽制する狙いもある。
海自によると、フィリピンを訪問するのは練習潜水艦「おやしお」。
今月下旬に国内を出港し、台湾とフィリピンの間のバシー海峡を抜け、4月中にスービック湾に寄港する。練習航海には護衛艦「ありあけ」と「せとぎり」も参加。2隻はフィリピンに続き、ベトナムのカムラン湾にも初寄港する計画だ。
フィリピン、ベトナム両国は南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島などの領有権をめぐり中国と激しく対立。海自は寄港による親善交流や共同訓練などを通じて両国との連携を強化し、同海域での存在感を示したい考えだ。
海自トップの武居智久海上幕僚長は15日の記者会見で、「西太平洋地域の安全保障にとって、海上自衛隊と各国の海軍との関係強化は必要だ」と指摘した。
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