北海道新幹線の開業に伴い、定期的な運行を取りやめる寝台特急の「カシオペア」の最後の列車が21日朝、上野駅に到着しました。JR東日本は、人気が高いためツアー旅行専用の団体列車として不定期での運行を継続する方向で検討しています。
寝台特急「カシオペア」は、オール2階建ての寝台車を備えた豪華列車として平成11年にデビューし、人気を集めましたが、今月26日の北海道新幹線の開業に伴って定期的な運行を取りやめることになりました。
20日、札幌を出た最後の列車は鉄道ファンなど多くの人が待ち受けるなか、定刻の午前9時25分に上野駅のホームに到着しました。
集まった人たちは一斉にカメラを向け、大きな拍手が沸き起こっていました。およそ170人の乗客たちは名残惜しそうに列車から降り、車両の前で写真を撮るなどしていました。
夫婦で乗車したという茨城県の45歳の女性は「時間にとらわれないで、月や星を見ながらゆっくりとくつろげました。もうなくなってしまうのは寂しいです」と話していました。
JR東日本は利用客の人気が高いため、今後、ツアー旅行専用の団体列車として不定期での運行を継続する方向で検討しています。
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