■期待感の低さ…仰天人事で補うつもり?
民主党と維新の党が27日に合流して結党する「民進党」の役員人事が固まってきた。代表と幹事長には、民主党の岡田克也代表と枝野幸男幹事長が横滑りするが、政調会長には、東大卒の元検事で、待機児童問題の追及で注目された山尾志桜里衆院議員(41)を抜擢する。新党への期待感の低さを、仰天人事で補うつもりなのか。(夕刊フジ)
岡田氏はすでに山尾氏に起用方針を伝えているという。関係者が24日明らかにした。
山尾氏は2月29日の衆院予算委員会で、待機児童問題に絡み、話題となりつつあった「保育園落ちた日本死ね!!!」と題する匿名のブログを紹介。安倍晋三首相に対して、「言葉は荒っぽいが、(保育所の空きを待つ母親らの)本音、本質だ!」などと、政府の対応を舌鋒鋭く批判した。
山尾氏は1999年に東大法学部を卒業し、2002年に司法試験に合格。04年に検事に任官し、東京地検などを経て、07年に退官した。09年の衆院選で愛知7区(瀬戸市など)から出馬し、初当選した。現在2期目。小学生時代、ミュージカル「アニー」で、初代アニー役を務めたこともある。
元検事だけに、閣僚らを追及する姿勢を「質問が理にかなっていて、論理的。ブレない」と評価する声もあるが、「当選2回で政策トップの政調会長とは。人材不足か、新党の不人気を気にしているのか」(永田町事情通)と見る向きもある。
産経・FNNの世論調査(21日公表)では、民進党に「期待しない」は68・6%だった。
一方、岡田執行部と距離ができた「モナ男」こと民主党の細野豪志政調会長の処遇や言動も、今後注目されそうだ。
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