20651 通り魔が4歳女児の首切断、台湾社会が騒然   産経新聞

■「児童殺害は死刑」論争に発展も

【台北=田中靖人】台北市で28日、幼女が路上で通り魔に首を切断されて殺害される事件があり、台湾社会に衝撃が広がっている。立法委員(国会議員に相当)の一部からは児童殺害犯を原則、死刑とする動きも出ており、死刑をめぐる論争に一石を投じそうだ。

事件は28日昼前、市街地の路上で起きた。報道によると、母親と2人で歩いていた4歳の女児に、無職の男(33)が包丁で後ろから切りつけた。男は近くの男性らに取り押さえられたが、女児は首を切断されて死亡した。

男は警察の調べに「四川省の女児を殺せば血統を継げる」などと意味不明の証言をしている。薬物使用の逮捕歴があり、2年前には母親への暴力で精神科に強制入院させられたが、精神疾患とは診断されなかったという。

28日午後の送検時には怒った群衆が男に殴りかかり、警察官ともみ合いになる場面もあった。現場には、女児の死を悼む市民らが、ぬいぐるみや花束などをささげた。馬英九総統も29日、遺族を慰問した。

中国国民党の立法委員は、12歳以下の児童を殺害した場合、原則として死刑とし、無期懲役の場合も仮釈放を認めない刑法改正案を立法院(国会)に提出しており、事件を機に成立を目指す構えだ。一方、5月に政権に就く民主進歩党や新党「時代力量(時代の力)」は死刑廃止に賛成してきており、事件は政治的な論争に発展しそうだ。

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