児童虐待の相談を受け付ける全国共通の相談ダイヤルにかかってきた電話のおよそ9割が、児童相談所につながる前に切れていたことが分かりました
。厚生労働省は、音声ガイダンスが長いことが原因だとして、ガイダンスの時間を半分以下に短縮することにしています。
児童虐待の相談を24時間受け付ける全国共通の相談ダイヤル「189」は、去年7月から運用が始まり、半年間にかかってきた電話は月の平均で2万6070件と、運用が始まる前に児童相談所に寄せられた電話のおよそ15倍に上っています。
ところが、このうち実際に相談に当たる児童相談所につながったのは2963件と、全体のおよそ1割にとどまり、残りの9割は音声ガイダンスの途中で切れていたということです。
「189」は音声ガイダンスに従って都道府県番号などを入力しなければならず、児童相談所につながるまでに平均で70秒かかり、運用の改善を求める声が上がっていました。
このため、厚生労働省は来月から入力の手間を減らすなどして、音声ガイダンスの時間を現在の半分以下の30秒ほどに短縮することにしています。厚生労働省は「利便性を向上させて相談しやすい態勢を作りたい」としています。
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