アメリカのブリンケン国務副長官は、北朝鮮が核兵器を小型化し弾道ミサイルに搭載できるようになる日が近づいていると指摘し、31日に行われる日米韓3か国の首脳会談では、北朝鮮への圧力強化について重点的に話し合うことになるという見通しを示しました。
これはブリンケン国務副長官が29日、ワシントンのシンクタンクで行った講演で述べたものです。
この中でブリンケン副長官は、核とミサイル開発を進める北朝鮮について、「核兵器を小型化し、アメリカ本土を射程に入れる大陸間弾道ミサイルに搭載できるようになる日がどんどん近づいている」と述べ、強い危機感を示しました。
そのうえで、核セキュリティーサミットに合わせて31日にワシントンで行われる予定の日米韓3か国の首脳会談では北朝鮮の問題が最優先の議題になるとして「各国の独自制裁や、複数の国が協力して北朝鮮に圧力をかける方法について話し合うことになる」と述べました。
また、北朝鮮に影響力を持つ中国について「国連安保理決議の履行で主導的な役割を果たすべきだ」と述べ、北朝鮮に対して、より厳しい姿勢を示すよう求めました。
一方で、韓国に駐留するアメリカ軍に最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」を配備することが検討され、中国が自国の軍の動きを監視するのに利用されるとして強く反対している問題について、ブリンケン副長官は、配備すべきだという考えを示し、中国の反発も予想されます。
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