安倍総理大臣は、訪問先のワシントンでインドのモディ首相と会談し、中国が南シナ海や東シナ海で海洋進出を活発化させていることについて、中国は国際法に従って行動すべきだという認識で一致しました。
核セキュリティーサミットなどに出席するためワシントンを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の2日午前5時半ごろ、インドのモディ首相と会談しました。
この中で安倍総理大臣は、中国が南シナ海や東シナ海で海洋進出を活発化させていることについて、「現状を変更し緊張を高める一方的な行動で、深刻に懸念する」と述べました。
これに対しモディ首相は、相互依存の深まる国際社会では国際法に従った対応が必要だとしたうえで、日本の立場を支持する考えを示し、両首脳は、中国は国際法に従って行動すべきだという認識で一致しました。
また、安倍総理大臣は、核セキュリティーサミットの会場でベトナムのミン外相ともことばを交わし、中国の海洋進出の活発化に深刻な懸念を共有し、引き続き連携していくことを確認しました。
これに先立って、安倍総理大臣はアルゼンチンのマクリ大統領との初めての首脳会談に臨み、マクリ大統領が保護主義的な政策を取ってきた左派政権に代わって、去年、大統領に就任したことに祝意を伝え、市場経済を重視する政策を支持する考えを伝えました。
そして両首脳は、地域や国際的な問題への協力の緊密化に向けて高級事務レベル協議を再開するとともに、経済界も参加する新たな協議の枠組みを設立し、投資や貿易の発展などについて協議を進めることで合意しました。
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