■密漁問題めぐり 容疑の中国人船長ら起訴へ、船返還も要求
【シンガポール=吉村英輝】南シナ海南端に位置するインドネシア領ナトゥナ諸島沖の排他的経済水域(EEZ)で密漁をしていたとして逮捕した8人の中国人船員について、インドネシアのスシ海洋・水産相は1日夜、船長ら3人を起訴する方針を示した。
中国政府は、操業場所は「中国の伝統的な漁場」として船員の早期解放を求めており、反発が予想される。
現地からの報道によると、スシ氏は記者団に密漁の責任は船長、機関長、漁労長の3人にあると指摘。他の5人は中国に送還する考えを示した。
また、中国の監視船の体当たりを受けて奪われた密漁船の「返還」を中国側に引き続き要求。その漁船を爆破処置し、密漁防止への見せしめにする考えも示した。
中国は、ナトゥナ諸島沖合を含む南シナ海のほぼ全域の管轄権を主張し、逮捕された漁船の行為は密漁にあたらないとしている。
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