[ニューヨーク 4日 ロイター]米国株式市場は下落。最近の相場上昇の流れが一服し、コモディティー関連株や工業株が売られた。銅価格が1カ月ぶりの安値を付けた影響でS&Pの素材株.SPLRCMは1%下落し、エネルギー株.SPNYは原油安につれて下がった。
ゼネラル・エレクトリック(GE.N)が2.2%安となり、工業株.SPLRCIも1%下落した。
サーハン・キャピタルのアダム・サーハン最高経営責任者(CEO)は「典型的な買い疲れの様子が見えている。原油やその他のコモディティーはいずれも反落モードで、投資家はコモディティーに非常に注目している。これまで株高を先導してきたからだ」と述べた。
先週は、強い経済指標が発表された一方、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は利上げに慎重に臨む意向を示した。こうした中で投資家の間では、あらためてFRBの金融政策を探るための次の材料待ちの姿勢も広がっている。
医療機器メーカーのエドワーズ・ライフサイエンス(EW.N)は16.9%上昇。低侵襲性の人工心臓弁を使った治療が開胸手術よりも優れているとの研究報告が示され、複数の証券会社が投資判断を引き上げた。
航空のヴァージン・アメリカ(VA.O)は41.7%急騰。同業のアラスカ航空グループ(ALK.N)が約26億ドルで買収することに合意した。アラスカ航空は3.8%安だった。
トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約64億株で、過去20営業日平均の76億株を下回った。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が下げ2231で上げ803(比率は2.78対1)、ナスダックが下げ1684で上げ1133(1.49対1)だった。
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