■立っていられない「東日本より激しい揺れだ」
14日午後9時すぎ、記者は熊本市の飲食店が集まる下通の懐石料理店で食事していたところ、突然、強い揺れが起こった。最初は緩やかだったが、だんだんと強くなり、立っていられない状態が1分間ぐらい続いた。この揺れがいつまで続くのだろうかと、不安がよぎったが、それほど長くは続かなかった。
ただ、その後も強い余震が続き、また、大きな揺れが起こるのではという不安を感じながら、外に避難した。懐石料理店の中では大きな冷蔵庫も倒れており、それほど大きな揺れだったのかと実感した。建物の外に出ると、周りのビルからも人があふれ出てきて、多くの人たちは携帯電話で連絡を取ろうとしていた。
街のあちらこちらで警報音が鳴り止まずにいた。携帯電話は最初はつながったが、その後はつながらない状態が続いている。街のいたるところの道路では、携帯電話がつながらないと嘆く人の声も多く聞かれた。
記者が会食していた懐石料理店の40代の女性店員は「これまで熊本で育ってきたが、こんな大きな地震は初めてだ」と驚いた様子だった。
その後も強い余震が続いており、停電はないが、エレベーターが止まっているビルが多い状態だ。大きな余震で、中心街のアーケードの屋根が揺れて、上から落ちてくるのではと不安を感じるほどだ。
記者は東京で東日本大震災を経験したが、今回の方が揺れが大きかった。ただ揺れている時間が短かったため、それほど大きな被害は出ていないと感じた。
すでに地震から1時間経っても余震が続いており、今夜は不安で眠れない夜となりそうだ。
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