多くの人が避難所や車での生活を余儀なくされている熊本県では、長時間狭い場所で同じ姿勢でいると呼吸困難などを引き起こす「エコノミークラス症候群」の患者が増えるおそれがあるとして、日本循環器学会など7つの学会は注意を呼びかけています。
今月14日からの一連の地震で、熊本県では18日午前9時の時点で10万人以上が避難生活を余儀なくされていて、避難所に入れないといった理由から車の中で寝泊まりをしている人も少なくありません。
狭い場所で長時間、同じ姿勢でいると足にできた血のかたまり=血栓が肺などに詰まる「エコノミークラス症候群」を発症しやすくなり、呼吸困難を引き起こしたり、最悪の場合死亡することもあります。
日本循環器学会や日本血管外科学会など7つの学会では、熊本県ではエコノミークラス症候群の患者が増えるおそれがあるとして、声明を発表し注意を呼びかけています。
この中では、長時間、車の座席に座った姿勢で眠らないことや、足首の運動やふくらはぎのマッサージを行うこと、さらには、十分に水分を補給してほしいとしています。
日本循環器学会は「すでにエコノミークラス症候群を発症している人もいるようだ。体調に変化があれば、近くの医師などに相談してほしい」と話しています。
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