20825 採血データで「風邪をひいている」   古沢襄

関東は夕刻から稲光とともに雷、猛烈な豪雨に見舞われた。今夜は久しぶりに鰻重の贅沢を思っていたが、ご飯を炊いてあり合わせのもので夕食をとるしかない。あいにくと納豆も卵もないから、新タマネギの塩コショウ炒めでもするか・・。

病院で主治医から、採血データを示され「風邪をひいている」と言われた。風邪をひいている自覚がない。何となく不安な気持ちになる。

持病の「骨髄腫」にとって風邪ひきは一番注意しなければならない。感染症にかかり安い体質になっているからである。

居間の室温は二十三度。いまもって灯油ストーブを焚いている。雷が鳴り、稲光が光っていると、外気の温度は急速に低下している。雨戸を叩く雨の音がひときわ高くなってきた。夜食は軽く済ませ、灯油ストーブを消して病室のベッドに潜り込むしかない。

カンがいい愛犬バロンは、さっさと病室に行って寝ている。風邪をひいていると言われては私も病室に行くしかない。

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