【ハンブルク(独北部)=五十棲忠史】三菱重工業は29日、長崎造船所で建造した大型客船「アイーダ・プリマ」(約12万5000総トン)の内部を、取引先や報道関係者らに公開した。
同船は、米クルーズ大手カーニバル社から2011年に受注した2隻の客船のうちの1隻目。同船は30日、初めての商業クルーズに出発するという。
アイーダ・プリマの全長は300メートルで、客室数は1643室。「すしバー」を含む多数のレストランのほか、プールやスケートリンク、劇場などを備える世界最大級の客船だ。海水を淡水化し、ビールを醸造する設備もある。
三菱重工は当初、1隻目を15年3月に引き渡す予定だったが、設計変更や不具合などが相次ぎ、客船事業の特別損失は、累計で2375億円に達している。
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