五月三日。シベリアで病没した父・古沢元の命日。仏壇に蝋燭を灯し、お線香をつけてご冥福を祈る。
それにしても、あれほど悩まされた腰痛が治まり杖の必要も無くなった。手放せなかった杖と腰のサポーターも放りだしたまま。
いまはよく食べ、よく眠っている。すっかり体調が回復して、腰痛も治まったのでヘルパーさんにその秘訣を聞かれる。
わが家に来てくれるヘルパーさんの中には腰痛持ちの人が 結構いる。痛み止めの薬を飲んでいるという。私本人がびっくりしているのだから、秘訣を問われても困る。
強いていうなら「成るようにしか成らない」という投げやりとも言える心が必要ではないか。あれこれ考えても成るようにしか成らない。
腹が減ったら食べればいい、喉が渇いたら水を飲めばいい、病にかかったら医者のところに駆け込めばいい・・その場その場を、臨機応変で対処するのがベスト。それ以外に方法はない。
その精神で84年間の人生を押し渡ってきた。いまさら変えようにも変えられない。
そこで必要なのは自らを癒やす普段の工夫が必要なのではないか。居間に”お香”を焚いたり、庭に飛んでくるメジロを愛でたり、方法はいくらでもある。面倒くさいと思うなかれ、結局は自分のためになる。
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