20902 イモリは井守 ヤモリは家守   古沢襄

庭のつくばいの傍にイモリがちょこんと顔を出した。井戸を守り、害虫を退治してくれるから井守。ヤモリ(家守)とは違うそうだ。

夏が足音を立ててやってくる。わが家の庭はスズメだけの天下ではない。鳥だってメジロや野生の文鳥もやってくる。

一日に一回は白の野良猫もくる。千客万来ということか。

ハロンが庭に出たいと催促するようになった。バロンには水道の水より美味しかろうとパナジュウム天然水の「富士山の水」を与えている。つくばいの水を飲まれて下痢便をまき散らされてはかなわない。

パナジュウム天然水の効能書をそのまま信じるわけではないが、「富士山の水」の名称が気に入った。

富山に赴任して水が美味しいのに一驚した。北アルプスの山から下りてくるアルカリ性の水だという。カルキ臭がする東京の水よりは数等も上。

飲料水にこだわりを持つようになったのは富山以来。茨城の水も冷たくて美味しい。水にこだわるビール工場もある。

またつくばいの横にイモリが顔を出した。飛んできたスズメが二羽、遠慮したのかイモリの傍には行かない。

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