［ロンドン ５日 ロイター］安倍晋三首相は５日、英国が欧州連合（ＥＵ）からの離脱（ブレグジット）を決めた場合、日本の投資家にとって同国への投資妙味は薄れるとの考えを示した。
安倍首相はキャメロン英首相との会見の席で「国民投票でＥＵ離脱が決まれば、日本の投資家にとって英国への投資妙味は薄れることになる」と指摘。
同案件は英国民が決定することではあるが、日本の国益も関わっているとした上で「多くの日本企業は英国がＥＵの玄関口であるからこそ英国に事業拠点を設立しており、日本としては英国がＥＵに残留する方が好ましいことは非常に明白だ」と語った。
安倍首相は、英国に事業拠点を置く日本企業の数は約１０００社で、雇用者数は１４万人に上るとした。
キャメロン首相は、日本からの投資額はこれまで総額３８０億ポンド（５５０億ドル）に達しており、英国は日本から米国に続く恩恵を受けていると述べた。
ＥＵ残留の是非を問う英国民投票は６月２３日に実施される。
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