20935 オバマ大統領 広島訪問を日本政府に伝達   NHK

日米関係筋によりますと、アメリカのオバマ大統領は今月下旬に開かれる伊勢志摩サミットに出席したあと、27日に現職のアメリカ大統領として初めて被爆地・広島を訪問することを決め、日本政府に伝達しました。安倍総理大臣はオバマ大統領の広島訪問に同行する方向で調整に入りました。

アメリカのオバマ大統領は、今月26日から2日間の日程で開かれるG7=主要7か国の首脳会合「伊勢志摩サミット」に出席するため日本を訪れる予定で、これに合わせて被爆地・広島を訪問するかどうか検討を進めてきました。

ホワイトハウスのアーネスト報道官は9日の記者会見で、「核兵器のない世界」を目指すとするオバマ大統領が就任当初から任期中の被爆地訪問に前向きな姿勢を示していたと指摘したうえで、近く訪問するかどうか明らかにする考えを示しました。

こうしたなか日米関係筋によりますと、オバマ大統領は伊勢志摩サミットに出席したあと、27日に広島を訪問することを決め、日本政府に伝達しました。

安倍総理大臣は当初予定していたサミット関連行事の日程の一部を変更し、オバマ大統領の広島訪問に同行する方向で調整に入りました。

オバマ大統領が広島を訪問すれば、現職のアメリカ大統領としては初めてのこととなります。

オバマ大統領の広島訪問を巡って、日本政府内では、唯一の戦争被爆国として、核軍縮・不拡散の実現に向けた国際的な議論を主導するためにも大きな後押しになるとして、期待する意見がありました。そして、先月広島で開かれたG7外相会合では、初めてアメリカの現職の国務長官としてケリー国務長官が原爆資料館を訪れ、ケリー国務長官は「すべての人が広島に来るべきで、アメリカ大統領にもその1人になってほしい」と述べました。

一方、アメリカ国内で、原爆投下は戦争の早期終結のために必要だったという意見が根強くあることから、日本政府は日米関係への影響も考慮して静観を続けていて、菅官房長官も被爆地訪問を歓迎する考えを示しながらも、「アメリカ政府が決めることだ」と述べるにとどめていました。

 
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