20952 舛添知事「懸念招き反省」収支報告書を訂正し返金へ   NHK

東京都の舛添知事は、自身の政治団体が千葉県内のホテルに会議費として支払っていた支出が家族旅行の費用に使われた疑いがあるなどと指摘されたことについて、「会議はしているが、家族も宿泊した部屋を使用したことで懸念を招いたことは反省している」などと説明し、政治資金収支報告書を訂正したうえで費用を返金することを明らかにしました。

政治資金収支報告書によりますと、舛添知事のすでに解散した政治団体「グローバルネットワーク研究会」は、知事就任前の平成25年と平成26年のいずれも1月に、千葉県木更津市のホテルに合わせて37万円余りを会議費として支出していますが、今週発売された「週刊文春」が、実際には家族旅行の費用に使われた疑いがあるなどと報じました。

これについて舛添知事は13日、記者会見し、「いずれも事務所の関係者と都知事選挙への対応などについて会議をしているが、家族も宿泊した部屋を使用したことで懸念を招いたことは反省している。

今後は、誤解がないよう会議に使う部屋を別に用意する」などと説明し、収支報告書を訂正したうえで費用を返金することを明らかにしました。

また、グローバルネットワーク研究会と現在、舛添知事が代表を務める政治団体が、世田谷区の自宅周辺の飲食店などに飲食代として支払った10件の支出のうち、5件についても、「個人の飲食代が誤って計上されていた」などとして、収支報告書を訂正して返金することを明らかにしました。

そして「会計責任者のチェックが十分でなく、訂正することになった。会計責任者にすべて任せていたので十分に把握していなかった」などと説明したうえで「疑惑を持たれることは政治家として恥ずかしいことで、二度とこのようなことがないよう努力し、これから都民のために

今まで以上に働く」などと述べ、引き続き、都知事の職務に専念する考えを示しました。

問題視された支出について 舛添知事は

東京都の舛添知事は、自身の政治団体が千葉県内のホテルに会議費として支払っていた支出が家族旅行の費用に使われた疑いがあるなどと指摘されたことについて、「会議はしているが、家族も宿泊した部屋を使用したことで懸念を招いたことは反省している」などと説明し、政治資金収支報告書を訂正したうえで費用を返金することを明らかにしました。

政治資金収支報告書によりますと舛添知事の、すでに解散した政治団体「グローバルネットワーク研究会」は、知事就任前の平成25年と平成26年のいずれも1月に、千葉県木更津市のホテルに合わせて37万円余りを会議費として支出していますが、今週発売された「週刊文春」が、実際には家族旅行の費用に使われた疑いがあるなどと報じました。

これについて舛添知事は13日、記者会見し、「いずれも、事務所の関係者などと都知事選挙への対応などについて会議をしているが、家族も宿泊した部屋を使用したことで懸念を招いたことは反省している。今後は、誤解がないよう会議に使う部屋を別に用意する」などと説明し、収支報告書を訂正したうえで費用を返金することを明らかにしました。

ホテルには、平成25年には2泊、平成26年には1泊、宿泊し、自身も含めた家族4人分の宿泊代が含まれていることを認めたうえで、「複数の部屋があり、十分に議論できるスペースがある」と説明しましたが、会議に参加した人物や人数については「政治的な機微や、相手のプライバシーに関わる」として明らかにしませんでした。

また、グローバルネットワーク研究会と現在、舛添知事が代表を務める政治団体が、世田谷区の自宅周辺の飲食店などに飲食代として支払った10件の支出のうち、5件分の合わせて8万円余りについても、「個人の飲食代が誤って計上されていた」などとして、収支報告書を訂正して返金することを明らかにしました。

そのうえで政治資金の使い方について、知事個人の金を常に30万円程度用意し、会計責任者が政治活動と私的な支出の両方を管理していたものの、宛名のない領収書が多く、責任者の勘違いがあったとして、「会計責任者のチェックが不十分だった。すべて任せていたため十分に把握していなかった」などと説明しました。

一方、2つの政治団体と知事が代表を務めていた政党支部が、新宿区にある画材や額縁などの販売店で「備品」や「消耗品」などとして合わせて178万円余りを支出していたほか、多数の美術品の購入費用も支出していたことについては、「海外との交流の仕事が多く、浮世絵や版画をツールに使っている。美術が趣味なのは確かだが仕事と自分の趣味は分けている」として法律上、問題はないという考えを示しました。

そして今回の問題について、舛添知事は、「疑惑を持たれることは政治家として恥ずかしいことで、不徳の致すところで心からおわび申し上げる。二度とこのようなことがないよう努力し、これから都民のために

今まで以上に働く」などと述べ引き続き、都知事の職務に専念する考えを示しました。

■都民からは厳しい声

舛添知事の政治資金収支報告書の問題について渋谷駅前で聞いたところ、多くの都民からは「信用できない」などと厳しい声が聞かれました。

このうち50代の女性は「もうちょっとしっかり考えてやってほしい。何を言ってもいいわけばかりで、本当のことを言っていないような気がします」と話していました。

また、40代の会社員の女性は「舛添さんに変わったときは期待したけれど、そんなものなのかなとがっかりしています。しっかり認めて謝罪したうえでやるなら、見込みはあると思います」と話していました。50代の会社員の男性は「公私がごちゃ混ぜになっていて庶民感覚からいうとおかしいと思います。突っ込まれたからやるという繰り返しで、改めてもらわないと今後信用できない」と話していました。

■専門家「有権者が納得するか疑問」

舛添知事がみずからの政治団体の政治資金の使いみちについて説明した13日の記者会見について、政治資金に詳しい専門家は、「有権者が納得するかというと疑問が残る」と話しています。

政治資金に詳しい日本大学法学部の岩井奉信教授は、家族と宿泊したホテルの部屋で選挙の打ち合わせを行ったなどと説明した13日の舛添知事の記者会見について、「どういう会議をやったのか、どういう人たちが集まったのかについて一切答えず、有権者が納得するかというと疑問が残る」と述べました。

そのうえで、「今の制度では、政治家が『これは政治活動だ』と言えば政治資金の支出が認められ、プライベートの支出との線引きは政治家のモラルに任されているが、政治とカネの問題が相次いで起きている状況を見ると、モラルに任せるには限界が来ている。監査人が政治資金の使いみちを厳しくチェックできるようにするなど、新たな仕組みを設けるべきだ」と指摘しました。

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