韓国のパク・クネ（朴槿恵）大統領の知日派の側近で、慰安婦問題を巡る日本との合意をまとめる交渉にも深く関わった、イ・ビョンギ（李丙※ギ）大統領府秘書室長が交代することになり、改善の方向に進んできた韓国の対日外交に変化があるか注目されます。
韓国大統領府は１５日午後、一部高官の交代を発表しました。この中で、内政から外交までを統括するイ・ビョンギ秘書室長が提出していた辞表を、パク・クネ大統領が受理し、イ室長は交代することになったと説明しました。
韓国メディアは辞表提出の理由について、先の総選挙で与党セヌリ党が大敗した責任を取ったものと伝えています。
イ秘書室長は前の駐日大使で、日本語が堪能な知日派として知られています。去年２月に秘書室長に起用されてから、韓国政府は、冷え込んでいた日本との関係を徐々に改善する方向へとかじを切り、その過程では、パク大統領の側近となったイ秘書室長が大きな役割を果たしていたとみられています。
とりわけ、去年１２月の慰安婦問題を巡る日本との合意をまとめる交渉の終盤では、イ秘書室長が深く関わっただけに、韓国内で合意に対する批判がくすぶるなか、イ秘書室長の交代によって、今後、韓国政府の対日外交に変化があるか注目されます。※「ギ」は王へんに其
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