20974 歯科医の”自宅診療”   古沢襄

きょうは歯科医の自宅診療日。歯科医まで自宅に来てくれる世の中。二年前、外で転倒して入れ歯が割れたまま放置してあった。

それを自宅で修理してくれるという。何と便利な世の中になったことか!

その代わり朝昼晩と歯磨きを励行しなければならない。そのほうが気が重い。あと数年ももてばいい寿命だから、正直にいえば一日三回の歯磨きはやるだけに意味があるのだろうか、と思ったりする。

それでも寝る前の歯磨きはやるつもりでいる。歯科医の自宅診療は継続して行うことになっているので、怠けるわけにはいかない。付き添いの看護師さんの厳しい目が怖ろしい。

連日のヘルパーさんと週に一回の看護師さんの訪問看護、薬の服用を怠けていると厳しく指摘されてしまう。何か、厳しい管理社会の歯車に巻き込まれてニッチもサッチもいかない毎日を送っている自分という感じがする。そこに一日三回の歯磨き励行だから、気が重くなる。

高齢者医療はここまで充実してきている。面倒くさいと文句をいう方が間違っている。

昨日は取手の総合病院で血液内科の専門医から診療を受けた。採血・採尿データを示され病状が好転していると知らされた。

長生きをすれば、するほど気が重くなるのは、高齢者の贅沢なのだろうか。

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