■中国の銀行団、マイナス金利狙い、社債発行に邦銀活用
おかしな雲行きである。
中国が日本のマイナス金利に着目し、社債の引受先として邦銀を活用し始めている。
これは中国の複数の国有銀行が、日本の銀行に引受先を打診し、日本市場での資金調達を人民元建てで行う。
中国工商銀行は東京の債券市場に社債を上場し、4300億円を調達するほか、中国輸出入銀行、同開発銀行が東京三菱UFJ銀行、みずほ銀行を社債引き受けの金融機関に起用した。
また人民元決済のネットワーク「CIPS」(クロスボーダー人民元決済システム)に邦銀で初めて三菱東京UFJ銀行が参加する。
マイナス金利で日本の国債を買う外国人機関投資家は、アービトレージ(サヤ抜き)が目的であり、短期国債を買い、日銀に売る。
従来、外国人機関投資家が日本の国債を買うのはサウジなど富裕国家が、そのファンド運用のためだった。全体の一割も占めず、大方のバイヤーは日本のメガバンクだった。
ところが、マイナス金利以後、邦銀、日本の機関投資家の買い控えとは対照的に、大量に国債を買う日銀に金利差が生じたときにサヤ抜きを目的にした外国機関の大量の買いが目立つようになり、全体のシェアの27%が外国勢となった。
異様なうごきである
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