【ベルリン=宮下日出男】オーストリア大統領選の決選投票が22日実施された。内務省の開票率約70%時点の中間集計によると、反移民・難民を掲げる極右、自由党のノルベルト・ホーファー国民議会(下院)第3議長(45)は得票率約53%で、リベラル系の緑の党のアレクサンダー・ファン・デア・ベレン前党首(72)の約47%に対してリードしている情勢だ。
欧州諸国では近年、経済低迷や難民・移民の大量流入問題を受け、極右勢力が台頭。今回の大統領選はその勢いを測る尺度として注目され、欧州全域に影響を与える可能性がある。
4月24日の第1回投票では、ホーファー氏が大差で首位だったのに対し、連立与党の中道左派、社会民主党と中道右派、国民党の候補はともに惨敗。2位で決選投票に進出したファン・デア・ベレン氏が反極右票の結集を呼びかけていた。
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