杉浦正章

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11087 小沢苦肉の「新党」も所詮は“落穂拾い”   杉浦正章

まるでミレーの絵画シリーズだ。「晩鐘」を聞きながら爺さんと婆さんが「落穂拾ひ」をやっている構図だ。聞いてもすぐ忘れるような政党を集めて、ひたすら選挙向けにまるで水戸黄門の印籠のごとく「脱原発」を掲げて、「これが目に入らぬか」と意気込んでいる...
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11080 党首討論は「直球」で安倍が優勢   杉浦正章

解散以来2大政党党首の論戦を観察してきたが、様相は「理屈」の首相・野田佳彦に対して「実戦」の自民党総裁・安倍晋三の立場が浮き彫りで、実戦論の安倍がリードし始めていることが分かる。その証拠に日銀による国債買いオペ拡大発言は株価を解散直後の86...
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11045 野田にも追い詰められた鳩山引退   杉浦正章

新聞川柳で<いつまでも残って消えぬ鳩の糞(ふん)>といわれてきた元首相・鳩山由紀夫が、ついに総選挙出馬を断念した。<うるさくて電池抜かれた鳩時計>となってしまった。最大の理由は“落選”の憂き目を見たくないというという選挙事情だろう。鳩山はい...
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11005 選挙後は自民中心の再編不可避   杉浦正章

どうみても総選挙後の政界は極めて流動化する様相である。とりわけ自民党の復調がどの程度か、第3極、中でも日本維新の会の台頭が何処まで議席に反映するかなど不確定要素が大きいのだ。しかし自民党が第一党を獲得するのは確実であり、自民党と公明党の連立...
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10999 “政権亡者”の悪あがき   杉浦正章

解散反対の理由で幹事長・輿石東が、「幹事長室に陳情が来なくなる」と強調したのには驚いた。政権党の幹事長の職というのは、“おいしい”ポジションとは聞いていたが、そんなに離れがたい“特典”があるものであったのか。輿石の扇動で噴出した、民主党内の...
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10988 小沢は「必死」で詰み、不死鳥でない 杉浦正章

2審で無罪判決が出ても、国民の生活が第一代表の小沢一郎は将棋で言う「必死」の状況だ。王手と張られて、受けがなく必ず詰む状態なのだ。これまで数々の修羅場をくぐり抜け、不死鳥のように返り咲いた小沢も、まさにナイヤガラの滝壺に向かって落ちようとし...
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10957 ようやく「年内解散」に“気付いた”マスコミ    杉浦正章

繰り返し「政局観」に欠ける報道を続けて来たマスコミも、遅まきながら「年内解散」に“気付いた”ようだ。それも慎重なNHKが8日朝から「首相、年内視野に解散時期を探る」と年内解散に踏み切ってから、にわかに追随し始めた。だらしのない「赤信号みんな...
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10925 「暴走婆」田中が民主政権にとどめの一撃 杉浦正章

「暴走馬」ならぬ「暴走婆(ば)」が予想通りの再登場である。思いつきのごとく文科相・田中真紀子が3大学による来年度の新設申請を不認可と裁断した。「学生も職員も人生が大きく変わる」(自民党総裁・安倍晋三)という愚挙だ。問題は首相・野田佳彦も官房...
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10917 野田の総辞職論はまず実現しない   杉浦正章

貧すれば鈍すると言うが見通しのよかった民主党最高顧問・渡部恒三までピントが狂いだした。4日のテレビで内閣不信任案が可決されれば解散でなく総辞職だというのだ。憲法上は可決された首相は解散か総辞職を選択することになるが、憲政史上例のない総辞職な...
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10895 「太陽路線」選択の“賭け”に出た自民党 杉浦正章

筆者の「太陽路線しかない」という1日の予言がもう当たった。自民党がその解散戦略を大きく転換した。審議拒否の「北風路線」から審議入りを容認する柔軟路線に転じた。「近いうち解散」の約束を事実上反故にされかねないにもかかわらず自民党総裁・安倍晋三...