2007-03

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453 佐久衆とは異色の沢内衆 古沢襄

信州の佐久衆が独立独歩の気風を持っていると言ったが、どこの県にも同じ様な土地柄があるのではないか。一九八二年に私は女房を連れて盛岡市を訪れた。古沢元・真喜夫婦作家の遺稿集「びしゃもんだて夜話」を発刊したら、地元の岩手日報が一面トップで報道し...
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452 佐久衆は現代でも生きている 古沢襄

NHKの大河ドラマで山本勘助を主人公にした「風林火山」が面白い。久しぶりに見応えがある作品となった。原作は井上靖の「風林火山」。このところNHKの大河ドラマが不評だったのは、ストーリーもさることながら、配役に難があったからではないか。時代劇...
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451 ようやく吹っ切れた安倍首相 古沢襄

安倍首相はようやく吹っ切れた様である。参院選が終わるまでは安倍カラーを封印して小泉内閣が積み残した諸懸案を成立させることに全力を傾注しようとしていた。自民党内の圧倒的な支持をえて、滑り出しは上々の出来であった。中朝両国の訪問によって停滞して...
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450 大池唯雄氏の遺児・小池光氏 古沢襄

サフランのむらさきちかく蜜蜂の   典雅なる死ありき朝のひかりに短歌の世界には、まったくの門外漢である私だが、歌人・小池光氏の作品には惹かれるものがある。何よりも小池光氏が直木賞作家・大池唯雄氏の遺児だと知った時には、驚愕して二、三日は茫然...
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449 捕らぬ狸の皮算用 渡部亮次郎

菅直人民主党代表代行の東京都知事候補からの逃げ方を見ていると「捕らぬ狸の皮算用」という諺を思い出す。狸を捕まえるとか、毛皮を剥いで売るとか言うことが無くなったので、死語となったような諺だが、菅にはぴったりである。簡単に「広辞苑」(岩波書店)...
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448 ウィルス性肝炎 渡部亮次郎

2007年1月22日に義兄をC型肝炎による肝臓癌で失った。彼の73歳の誕生日の前日だった。発症は42歳のとき。医者の説明から俺の人生は50代で終わる、と覚悟したそうだ。死ぬ前の月、つまり2006年12月8日に浦安のホテルに招待されて懇談した...
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447 直木賞が綾なす人間模様 古沢襄

「時の流れは速く、本の命は短い。でも、それでいいのだろうか?」は編集者の坂本政謙氏の言葉である。私も同じ思いを持っている。個人的には十五年も住んで、あちこちにいたみがでたわが家の三部屋は本で埋まっている。父・古沢元が遺した蔵書千五百冊に私の...