女子プロの宮里藍ちゃんほど皆から愛されている女性は珍しい。二十一歳になったというが、明るくめげない性格で米国の強豪に混じって頑張っている。チャラチャラ、ナヨナヨしないところが、またいい。両親の育て方がよほど良かったのだろう。
日本人の起源を追っている私は、バイカル湖周辺にあったブリヤート人に焦点を合わせて、シベリアに二度訪れている。しかし藍ちゃんを見ていると、南海シルクロードなどを経由して日本にきた南方系にも関心を持つ。
黒潮に乗って日本にやってきた南方系の末裔が、米国に渡って頑張っている・・・そう考えるだけでも夢があって楽しい。三年前の2003年6月21日にテレビ朝日が最新のDNA科学(ミコトンドリアDNA)に基づいた日本人のルーツという好番組を放映している。
それによると日本人のルーツは、大きく分けて九つのグループになり、日本人の95%が、そのいずれかに属するという。
分類 誕生地 日本人に占める割合
【D】バイカル湖西 34%
【M7】中国中部 15%
【B】中国南部 15%
【G】シベリア東部 7・5%
【A】バイカル湖付近 6%
【F】東南アジア 5%
【M9】ヒマラヤ・チベット 3・4%
【CZ】北東アジア(満州北部) 3・2%
【N9】中国南部 7%
その他 3・9%
圧倒的に北方系が多いのだが、スンダランド→海没→黒潮に乗って船で渡海した人たちもいる。沖縄に住む人たちは中国南部から海を渡ってきた末裔と思われるが、藍ちゃんは生粋の黒潮系の末裔のようにみえる。万里の波濤を越えて沖縄に定住した不屈の精神を受け継いでいる。おまけに南方系特有の屈託のない明るさを備えている。
NHKも「我々はどこからきたのか」という番組を放映している。やはり最新の研究の結果、日本人のDNAサンプル取りまくって、世界中にルーツを求めた末に、マンモスを追ってユーラシア大陸を横断してしまった民族が日本人のルーツと結論付けている。
さらに南方系は、中国福健省あたりの海岸周辺の民族が海を渡って直接入ってきたことがDNA鑑定で確かめられた。このグループは沖縄だけでなく、九州から一気に北上して近畿まで来ている。
DNA鑑定という新技術が採用されるまでは、狩猟を生業とする縄文人が朝鮮半島から稲作技術を備えた弥生人によって駆逐されて古代国家が成立したと単純に考えられてきた。
しかし韓国人は人種的に日本人とはかなり違った異人種であるという事が分かった。少なくとも原日本人のDNAとは一致しない。
朝鮮半島先住民=正体不明の未熟人
(これが日本先住民と大きく違う)
九州先住民(熊襲、隼人、沖縄、奄美、など)=南方
系、 インドシナ系、インドネシア系
関東先住民(土蜘蛛など)=ツングース系(シベリア)
東北先住民(蝦夷「えみし」など)=ツングース系(シ
ベリア)
北海道先住民=ツングース系(シベリア)
日本人のDNAを調べると縄文人の痕跡がでてくる。古代古墳を発掘すると人骨がでるが、その歯からDNAを採取して今の日本人のDNAと比較している。これは青銅器や稲作などの高度の文化を持った弥生人が、考えるほど大規模に移住してきたのではなくて、思っているよりも少数で渡来して、高度の軍事力で縄文人を制圧していった結果、それがDNAに出ているのではないか。
縄文人を制圧したといっても根絶やしの殺戮をしたわけではあるまい。降伏した縄文人を軍兵や使役に使ったから、そのDNAが現代まで残っているのではないか。素人の推論に過ぎないが、考えてみる価値がありそうだ