■ロシア陸海空軍が続々とロボット兵器を開発、近く実戦配備か
ロシアが「ロボット(軍事技術転用)研究所」を設立したのは2013年ごろとされる。
ロシア海軍が「ロボット・メカニズム」の潜水艦を建造すると発表したのは2014年秋頃だった。原子力あるいは非原子力駆動の新型潜水艦の構想がロシア海軍・艦隊司令官によって語られた。
ロシア空軍はアメリカの「ドローン」を参考として無人攻撃機の開発を急ぐ。ドローンはアフガニスタン、イラクで大活躍した。テロリストのアジトを襲撃するのに頻繁に使われたが、卓越した航空機技術に加えて、長距離ミサイルとトマホークなど巡航ミサイルの技術の援用が基礎にある。
日本は憲法の制約上、ドローン型は偵察機しか保持できない。
ロシア陸軍は「戦士ガンダム」のようなロボット戦士を開発、戦略ミサイル軍の警備ほか、テロリスト対策に応用するとしている。
そして『ザ・モスクワ・タイムズ』(2015年1月2日付け)によれば、ロシア陸軍は「ロボット戦車」の開発が軌道に乗り、試作品の実験を行ったと写真入りで発表した。
http://www.themoscowtimes.com/news/article/russian-battle-robots-near-testing-for-military-use/514038.html
これはドミトリ・アンドレエフ中将が記者会見したもので「無人戦車には12・7ミリの全方位機関銃が据え付けられ、重量900キロ、時速45キロで、十時間連続駆動が可能という。遅くとも2020年までに開発を愁傷させ、実戦配備に付けるなどとしている。
筆者が『軍事ロボット戦争』(ダイヤモンド社、絶版)を上梓したのは1982年、防衛研究者や防衛庁幹部に見せると、笑われた。チト小生の提言が早すぎたか、もっと冗談を言えば、あるいはこの拙著、ロシア語訳がでていたのかもしれない(苦笑)。
そしてもしオバマ政権の外交的失策によって生じている現在の「中ロ蜜月関係」がさらに深化して、ロシアのこの軍事技術が中国へ輸出されるとなると、中国の横着で、働かない兵士どもが、ロボット兵士化し、日本の安全保障には甚大な悪影響が出ることになる。悪夢だ。