鹿児島・離島にケラトプス類の歯化石が発見  古澤襄

シベリアのバイカル湖周辺は約二万年前に人もマンモスも住めない極寒の時代を迎えている。マンモスを狩りしていたブリヤート・モンゴル人は東進を始め、一万三千年前には、シベリアと支那の国境にあるアムール川周辺に到達し、さらに地続きのサハリン、北海道を経て、まず本州の津軽地方に姿を現した。

日本人の起源をたどるうえで、マンモスの化石を追うことが求められた。約8000万年前のケラトプス類が九州の鹿児島県薩摩川内市の離島で発見されたことは、新しいページが付き加えられたことになる。

地球の温暖化によってマンモスのような巨大生物が死滅した後に草食恐竜がなお生き残ったのは面白い。北米にはブリヤート・モンゴル人も渡り、アメリカ・インデアンの祖先となっている。肉食恐竜や草食恐竜を狩りする歴史があったのではないか。

<頭に発達した角を持つ「ケラトプス類」という草食恐竜の歯の化石が国内で初めて、鹿児島県薩摩川内市の島で見つかり、研究グループは「北米大陸に多く分布していたケラトプス類の進化を探るうえで貴重な資料になる」としています。

化石は、縦8.6ミリ、横12.1ミリ、厚さ3.7ミリの大きさで、おととし11月、薩摩川内市下甑島のおよそ8000万年前の地層から見つかりました。

国立科学博物館や熊本大学などで作る研究グループが分析した結果、見つかった化石は頭に発達した角を持つ「ケラトプス類」という草食恐竜の歯の根の一部と確認されたということです。

「トリケラトプス」などで知られる「ケラトプス類」は、北米大陸に多く分布し、化石は主に北米で見つかっていますが、日本での発見は初めてで、アジアでの発見数も数例しかないということです。

国立科学博物館の真鍋真研究主幹は、「今回見つかったのは歯の根の一部だが、北米を中心に生息しているとされてきたケラトプス類が、日本国内にもいたことが分かった。アジアでの進化はまだよく分かっていないが、発見された化石は進化を探るうえで貴重な資料になる」と話しています。(NHK)>

<鹿児島県薩摩川内市の西約30キロにある下甑島(しもこしきじま)で、約8000万年前(中生代白亜紀後期)の地層から、草食恐竜ケラトプス類の歯の化石が見つかったと、国立科学博物館や熊本大などの研究チームが19日発表した。

研究チームによると、角竜ケラトプス類の化石が国内で確認されたのは初めて。アジアでもウズベキスタンと中国の2例しかないという。

化石は歯の一部で、縦8.6ミリ、横12.1ミリ、断面3.7ミリ。2011年11月の調査で見つかり、約2カ月かけて岩石の中から掘り出した。

同じ地層では肉食恐竜の歯や肋骨(ろっこつ)などが見つかっているが、草食恐竜は初めて。研究チームは全長数メートルほどの角竜が生息していた可能性があるとみている。(時事)>

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