杉浦正章氏が「問責可決の背後に”小沢・輿石”ライン」とすっぱ抜いた。私もつられてもう一つの秘話を語ろう。
今度の問責決議の裏には、直接、火をつけた「みんなの党」の渡辺代表の存在がある。”ミッチー”のあだ名で親しまれた渡辺美智雄元副総理の息子。
だが渡辺代表の動きは”小沢・輿石”ラインとはリンクしていない。むしろ民主党が参院選後に”小沢・輿石”ラインと保守系に分裂すると見越した、保守派の抱き込みを狙った布石とみるのが正しい。
さらに秘話を続けると”ミッチー”一族は、何と10年以上も前から、小沢氏の選挙区・岩手四区に支持勢力を扶植してきた。その結果、四区の西和賀町では自民党支持が小沢支持を上回った。石破幹事長は、この15日に西和賀町沢内の中心部で街頭演説の熱弁をふるった。小沢氏の心臓部に斬り込んでいる。小泉進次郎氏や小池百合子氏も北上市や盛岡市の応援に投入するであろう。
二つの写真がある。”ミッチー”の兄・嚆夫さんと従弟の幸雄さんが、西和賀町沢内の玉泉寺を訪れ、二階の大広間を埋めつくした玉泉寺檀家衆の前で熱弁をふるっている。
岩手県西和賀町で玉泉寺檀家衆に挨拶する渡辺嚆夫氏(みんなの党・渡辺代表の伯父、美智雄元副総理の兄)。
岩手県西和賀町で玉泉寺檀家衆に挨拶する渡辺幸雄氏(みんなの党・渡辺代表の叔父、美智雄元副総理の従弟 故人)。
旧姓・渡辺幸雄氏は、爾後、年に数度は西和賀町に入って村おこしに協力している。西和賀町の有力者たちは、いまでも幸雄氏のことを覚えているであろう。
だが、私はこんどの東北旅行で”ミッチー”一族の奮闘が、「みんなの党」に生かされていない現実を見てきた。「みんなの党」はまだ東京、神奈川、栃木の地域政党から脱していない。大阪維新の会が地域政党から脱しきれない様に「みんなの党」も、まだ発展途上にある。東京都議選で「みんなの党」が維新の不振を尻目に躍進したが、参院選で同じことが起こる可能性は少ない