西和賀町の「銀河ホール」の前にある蕎麦屋で、作家の高橋克彦さんが『炎立つ』の長編小説を書いた裏話をしてくれた。『炎立つ』は北の王者だった安倍一族の興亡史を描いたものだが、安倍氏に関する史料は少ない。朝廷に叛いた蝦夷という位置付けだから、ほとんどの史料は抹殺されている。あるのは朝廷側からみた征討軍の戦記物だけといっても言い過ぎではない。
正史よりも野史の方が面白い 古沢襄
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西和賀町の「銀河ホール」の前にある蕎麦屋で、作家の高橋克彦さんが『炎立つ』の長編小説を書いた裏話をしてくれた。『炎立つ』は北の王者だった安倍一族の興亡史を描いたものだが、安倍氏に関する史料は少ない。朝廷に叛いた蝦夷という位置付けだから、ほとんどの史料は抹殺されている。あるのは朝廷側からみた征討軍の戦記物だけといっても言い過ぎではない。