「沢内年代記」を読み解く(二十五)  高橋繁

文政十年 丁亥(ヒノトイ・・・1827年の記録) 
【巣郷本の記録】
 ☆凶作 ☆獄門首
六月閏あり。作柄は凶作。年貢割合は文政五年(1822)より一歩引きの割合であった。この他に沢内中で百駄、約10.5tの割引があった。この割引高は一石(150㎏)の収穫に対して二升八合、4.2㎏ということになる。他領地の秋田・仙台領からの買い入れ米の値段は一升、1.5g当たり四十五文約1,125円であった。

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