延宝七年 己未(ツチノトヒツジ・・・1679年の記録)
①青倉山の岩穴
細内村(ホソナイ村)に、次郎右エ門という浪人がいた。この浪人、岩倉山(イワクラヤマ)に岩穴があることを知ると、
「沢内年代記」を読み解く(三) 高橋繁
返信
延宝七年 己未(ツチノトヒツジ・・・1679年の記録)
①青倉山の岩穴
細内村(ホソナイ村)に、次郎右エ門という浪人がいた。この浪人、岩倉山(イワクラヤマ)に岩穴があることを知ると、
稀にしか味わうことの出来ない寂寥と哀切。読了ののち、一言の感想をいえば、歴史の寂しさ、絶望、生きとし生けるものの冷酷さと残酷さである。そして全編に漂う容易ならざる虚無。いやこれこそが日本人の情感なのか。