シベリアのアンガラ河畔で出会ったブリヤート    古澤襄

元旦から孫とワインを飲んで、いささか酩酊した。一眠りしたら夢の中にシベリアのイルクーツクに流れるアンガラ河という大河が出てきた。

河畔を散策していたらイルクーツ大学の女子学生に出会ったので、写真を撮らせてと所望したらポーズまでとってくれた。ロシア人の多くは人が良い。

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西郷隆盛と藤田東湖    古澤襄

「先輩としては藤田東湖、同輩としては橋本左内、ともにわしの最も尊敬した人である」・・西郷隆盛が遺した言葉である。西郷は安政元年(1854)4月10日に江戸・小石川の水戸藩邸に東湖を訪れている。

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書評 「日本人の百年戦争」    宮崎正弘

<<坂本大典『日本人の百年戦争』(展転社)>>

この本はペリー来航以来、日本が戦ってきた外圧、とくに薩英戦争、馬関戦争を経て、初の対外戦争である日清・日露、そして第一次世界大戦から満州事変、日支事変から大東亜戦争へといたる、まさに「百年」の戦争を活写する。

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対ロ制裁が告げるグローバル化の終焉    古澤襄

■ロイター・コラムでMark Leonard氏が予測

[30日 ロイター]欧州連合(EU)と米国がロシアに対する制裁を強化する一方、それに対するプーチン大統領の報復措置には、米外食大手マクドナルドへの攻撃も含まれるようだ。地政学が経済のグローバル化を逆行させる例として、これ以上象徴的な動きはないだろう。

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首相は人気とりの広島行きにしてはならない     古澤襄

▼日本列島は北は北海道から南は九州まで自然の猛威に曝されている。これに九月になれば台風の直撃にも備えねばならない。二〇〇〇年の歴史の中で日本人は自然の猛威に耐え、これを克服する努力を重ねて生きてきた。忍従の歴史である。

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米極秘文書「北方四島は日本保持」   古沢襄

■ソ連は諜報を駆使、スターリン熟読

「北方四島は第二次大戦の結果、ロシア領になった」と主張するロシア側の根拠は1945年2月のヤルタ密約である。

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日本の霊性の根幹には天皇がある    古沢襄

フランスのアンドレ・マルローは「二十一世紀は霊性の時代となるであろう」と言っている。

マルローは日本贔屓といわれたが、日本文化の根底にある「無常(precaire)」がわかるフランス人だった。戦後日本人よりも、もっと日本人らしいフランス知識人だったともいえる。

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三島由紀夫とアニミズム   古沢襄

正月早々に三島由紀夫がノーベル文学賞の候補になっていたことが話題になっている。これは一九六三年のことだが、その五年後に川端康成が日本人初のノーベル文学賞を受賞した。

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シベリア・タイシェットと太平洋パイプライン   古澤襄

安倍晋三首相が来年2月のロシア・ソチ冬季五輪大会に合わせて訪露し、プーチン大統領と首脳会談を行う方向で最終調整に入ったという。

首相訪ロによって日ロ間の最大課題である北方領土問題が一気に解決する状況にはなっていないが、良好な日ロ関係を背景にして日ロ平和条約の締結に向け首脳間の話し合いをして欲しい。

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歴史が示す空母建艦競争の愚かさ 古澤襄

世界はかつて海軍力の増強、建艦競争に狂奔した時代がある。第一次世界大戦がドイツの敗北で終結し、世界に平和が訪れると思ったのもつかの間、アメリカは超弩級戦艦16隻の建造計画に着手した。

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極東に咲いた世界の花、江戸    加瀬英明

 1 極東に咲いた江戸の花
みなさん、こんにちは。今日は江戸時代の話をこれから進めていきます。

しばらく前に、江戸開府400年という年がめぐってきました。ご記憶の方もおいでかもしれません。江戸時代には、伊勢神宮は例外として、いちばん大事な神社といいますと、日光東照宮でした。徳川家康公の御霊をお祀りしているところです。全国に東照宮は40ほどあります。東京は上野に上野の東照宮があります。東照宮連合会がありますが、江戸開府400年を記念して事業を行おうということから、江戸研究学会をつくるということになって、私が以前から江戸時代が世界でもっとも素晴らしい時代だったということを書いたり、話したりしていた関係から、会長を引き受けております。

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「解放者」米兵、ノルマンディー住民にとっては「女性に飢えた荒くれ者」  古澤襄

<(5月27日 AFP)第2次世界大戦(World War II)中の仏ノルマンディー(Normandy)上陸作戦に参加した米軍兵士たちは、フランスをナチスドイツ(Nazi)から解放した勇敢な英雄として描かれてきた。そうした「若いハンサムな米兵さん」のイメージに隠された負の側面を明らかにした研究書が来月、米国で出版される。

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英ウィリアム王子にインド人の祖先 DNA検査  古澤襄

<【ロンドン=内藤泰朗】英チャールズ皇太子の長男で、英王位継承順位第2位に当たるウィリアム王子(30)=ケンブリッジ公=の祖先にインド人がいることが、DNA鑑定の結果、明らかになった。アジア人の血を引く英国王の誕生は初めてとなるという。英紙タイムズが14日報じた。

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中国とツナミで気力を取り戻した日本  古澤襄

この20年間、日本はバブル崩壊後の沈滞と閉塞感に閉ざされていた。国内的には財政赤字を減らす健全財政が合い言葉になり、外交的には中国や韓国を刺激しない自虐史観に沈殿してきた。言うなら臆病なくらい安全運転のソロソロ歩きに徹してきた。

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習近平は清朝の「乾隆帝」と英国誌  宮崎正弘

習近平を「乾隆帝」になぞらえる英誌『エコノミスト』。英国が誇る聡明リベラル媒体も北京に阿ると分析が鈍るのか?

英誌『エコノミスト』(2013年5月4日号)の表紙は、乾隆帝の豪華な服装を着て右手にシャンペン、左手に子供のピロピロ笛(吹き戻し)を持つ習近平皇帝。

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欧米にひそむ「過激派の芽」  古澤襄

<[ロンドン 23日 ロイター]今月15日に米ボストン・マラソンで起きた爆破事件は、チェチェン系移民の兄弟が犯行を起こしたとみられている。一方、カナダでもモントリオール大学博士課程の留学生が、列車脱線を企てた容疑で逮捕されたことが22日分かった。

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日本人の心に内存するもの 加瀬英明

東日本大震災は、日本国民の精神性がきわめて高いことを、世界へ向って示した。

日本が世界の手本になったと、いってよかった。私はこのような精神をつくってくれた先祖に、あらためて感謝した。

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イスラエルの英雄・ハンナの生涯 古沢襄

西村眞悟氏の文章に触れるまで、第二次世界大戦でナチス・ドイツと戦い、22歳の若さで散ったユダヤ人女性レジスタンス・ハンナ・セネシュのことを知らなかった。1988年に米国でメナヘム・ゴーラン監督のもとで映画化されていた。 原題は「Hanna’s War」。

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愛日小学校の大先輩だった大島浩 古沢襄

大島浩(おおしま・ひろし 1886年4月19日 – 1975年6月6日)と言っても知る人は少ない。元陸軍中将、アドルフ・ヒトラーの信頼を得た駐ドイツ特命全権大使、戦後、極東国際軍事裁判ではA級戦犯として終身刑の判決を受けたが、昭和30年(1955)に仮釈放されて、昭和50年(1975)に89歳で亡くなっている。

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ヒトラー礼賛論者だった大島大使 古沢襄

英米と決別してナチス・ドイツと同盟関係を結んだ戦前の日本の歴史については、多くの研究書が著されているので、私が駄文を連ねる必要がない。戦後、平凡社の歴史事典編集部でアルバイトの原稿取りを二年ほどやったことがある。

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地球温暖化が亜氷期を招く 古沢襄

地球上でホモサピエンスが誕生したのは20万年前(猿人は百万年前)のアフリカだったといわれている。それが北上して、一つの流れはアジアに向かい、もう一つの流れはヨーロッパに向かったと言われている。

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幕末イタリア使節が見た日本の宗教 信濃大門

19世紀の初め鎖国日本では、長崎だけが唯一の外国との接点地で特にオランダとは密接な関係にありましたが、このころになると相次いで、長崎にアメリカ船、イギリス船が姿を見せるようになりました。

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♪いい湯だなアハハン 平井修一

先日、久し振りに風呂に入った。と言ってもシャワーだが、43度のお湯を浴びて、全身をシャボンでしっかり洗った。20分もかかったから、風呂嫌いの小生にとってはほとんどショック体験である。

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先住民の参加色濃いバンクーバー五輪開会式 古沢襄

カナダ・ヨーク大学のテッド・グーセン助教授の「暗夜行路における自己と自然」、カナダ・ヴィクトリア大学助教授の「泉鏡花の超自然主義」、カナダ・トロント大学のアンソニー・リーマン教授の「風景の川、文体の川」という三論文の邦訳テキストを読んだことがある。

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メッケルの来日は功罪あい半ばした 古沢襄

司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」がNHKでドラマ化された。日露戦争で活躍した秋山好古、真之兄弟の話が中心となっている。その背景として明治陸軍の育ての親だったプロイセンのメッケル少佐の招聘について語らねばならない。

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ホテル「ベラ・バラス」の輝き 古沢襄

<かつて国際列車「オリエント急行」の終着駅だったトルコ最大都市イスタンブールで、英推理作家アガサ・クリスティが定宿とした名ホテル「ペラパラス」の修復作業が本格化している。約120年前に欧州からの乗客向けに建設された当時の輝きを取り戻そうと、来年11月の再オープンを目指して全面改装作業が進んでいる。クリスティは名作「オリエント急行殺人事件」をここで書いたとされている。(イスタンブール共同)>

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ふたつの砂漠宗教とアジア仏教 古沢襄

キリスト教とイスラム教は同根の宗教というと人は信じない。しかし、ともに旧約聖書から発した一神教である。同根なるがゆえに相容れない相克の歴史を積み重ねてきた。アメリカの政治学者サミュエル・P・ハンティントンは「文明の衝突」の著書の中で次の八つの文明をあげたが、やはりキリスト教文明とイスラム教文明を対比することに多くのページを割いている。

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ドイツ海軍の膠州湾占領事件 古沢襄

大学時代の恩師が亡くなった。15日10時から東京・目黒の羅漢会館で告別式が行われるが、骨髄腫の身だから自宅でご冥福を祈るしかない。中国キリスト教史という特殊な専門分野なので新聞の訃報欄にも載っていない。ひっそりとした旅立ち・・・。

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