シベリア・タイシェットと太平洋パイプライン   古澤襄

安倍晋三首相が来年2月のロシア・ソチ冬季五輪大会に合わせて訪露し、プーチン大統領と首脳会談を行う方向で最終調整に入ったという。

首相訪ロによって日ロ間の最大課題である北方領土問題が一気に解決する状況にはなっていないが、良好な日ロ関係を背景にして日ロ平和条約の締結に向け首脳間の話し合いをして欲しい。

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三春・秋田氏と秋田・佐竹氏   古澤襄

秋田北部に支配権を確立した安東・秋田家だったが、慶長五年(1600)の関ヶ原の合戦後、家康の命によって秋田実季が出羽窪田五万石から常陸国宍戸(茨城県西茨城郡友部)五万石に国替えとなった。

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戦国大名・秋田氏への道程  古澤襄

名家といわれる家系をみていると、必ずといっていいほど内紛が起こっている。本来なら正流の総本家を支える分家の構造によって名家の結束が保たれるのだが、ある代になって総本家の嗣子がなくなる。娘がいれば養子をとって正流の地位を保つが、男子も女子もいなければ両養子をとらざるを得ない。

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津軽にあった安倍高星丸系と叔父の安倍則任系   古澤襄

「秋田家系図」では、安東堯恒から五十年余りは空白となっているが、安東太郎堯秀の頃、藤崎から移り、さらに孫の安東太郎愛秀の時に十三湊に移住して城を構えた記述がある。このあたりは諸説があって定まっていない・・・と述べた。

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”秋田”は奈良時代から使われていた   古澤襄

秋田のことは資料を持っているので、追々書くつもりだと言ったが「急増した秋田県の読者」を掲載したら何と四位で読まれている。”追々”どころではない・・・何か書かねばならぬ。

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失意のドン底にあった牛若丸と飯を食った  古澤襄

10年ほど前の裏話になるが、失意のドン底にあった”政界の牛若丸”・山口敏夫元労相と那須の片田舎で飯を食ったことがある。

ミッチーの従弟の渡辺幸雄さんに誘われて牛若丸と会った。牛若丸と佳子夫人、支持者が神妙な顔をして待っていた。私には失意の人と会う癖がある。牛若丸は安倍晋太郎氏のシンパだと聞いていたので、会ってみたいと思った。

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歴史が示す空母建艦競争の愚かさ 古澤襄

世界はかつて海軍力の増強、建艦競争に狂奔した時代がある。第一次世界大戦がドイツの敗北で終結し、世界に平和が訪れると思ったのもつかの間、アメリカは超弩級戦艦16隻の建造計画に着手した。

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”手錠をかけられたまま”の中国の民主化  古澤襄

2009年に杜父魚ブログに掲載された平井修一氏の「”国家の虜囚”趙紫陽の秘密記録」が、いまでも広く読まれている。英ロイターが趙紫陽回顧録「Prisoner of the State」の存在を報じたが、平井氏は「Prisoner of the State」の英語版を翻訳して要点を「頂門の一針」と「杜父魚ブログ」に掲載している。

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極東に咲いた世界の花、江戸    加瀬英明

 1 極東に咲いた江戸の花
みなさん、こんにちは。今日は江戸時代の話をこれから進めていきます。

しばらく前に、江戸開府400年という年がめぐってきました。ご記憶の方もおいでかもしれません。江戸時代には、伊勢神宮は例外として、いちばん大事な神社といいますと、日光東照宮でした。徳川家康公の御霊をお祀りしているところです。全国に東照宮は40ほどあります。東京は上野に上野の東照宮があります。東照宮連合会がありますが、江戸開府400年を記念して事業を行おうということから、江戸研究学会をつくるということになって、私が以前から江戸時代が世界でもっとも素晴らしい時代だったということを書いたり、話したりしていた関係から、会長を引き受けております。

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「解放者」米兵、ノルマンディー住民にとっては「女性に飢えた荒くれ者」  古澤襄

<(5月27日 AFP)第2次世界大戦(World War II)中の仏ノルマンディー(Normandy)上陸作戦に参加した米軍兵士たちは、フランスをナチスドイツ(Nazi)から解放した勇敢な英雄として描かれてきた。そうした「若いハンサムな米兵さん」のイメージに隠された負の側面を明らかにした研究書が来月、米国で出版される。

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北の王者・安倍一族の強運な女性たち  古澤襄

北の王者・安倍一族だったが、大将の安倍貞任は厨川の戦いで朝廷軍に敗れた。知将といわれた弟・宗任は許されて四国に流された。貞任の妹婿だった藤原経清は斬首の刑に処せられた。

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ミッチー一族と西和賀町沢内・湯川

杉浦正章氏が「問責可決の背後に”小沢・輿石”ライン」とすっぱ抜いた。私もつられてもう一つの秘話を語ろう。

今度の問責決議の裏には、直接、火をつけた「みんなの党」の渡辺代表の存在がある。”ミッチー”のあだ名で親しまれた渡辺美智雄元副総理の息子。

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英ウィリアム王子にインド人の祖先 DNA検査  古澤襄

<【ロンドン=内藤泰朗】英チャールズ皇太子の長男で、英王位継承順位第2位に当たるウィリアム王子(30)=ケンブリッジ公=の祖先にインド人がいることが、DNA鑑定の結果、明らかになった。アジア人の血を引く英国王の誕生は初めてとなるという。英紙タイムズが14日報じた。

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野中発言は「売国的」だ  渡部亮次郎

野中広務元官房長官が、中国共産党幹部との会談で、1972年の日中国交正常化交渉の際、当時の田中角栄首相と中国の周恩来首相との間で、沖県・尖閣諸島について「領土問題棚上げで合意していた」と発言して問題なっている。

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松本重治氏の「上海時代」を読み返す  古澤襄

日米戦争を教科書でしか知らない戦後世代が大部分なのだが、アメリカは「太平洋戦争」といい日本は「大東亜戦争」と称した。しかし、本当のところは支那大陸という巨大市場をめぐる日本と英米との衝突というのが歴史的に正しい。

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中庸の精神を護った緒方竹虎  古澤襄

午前四時、白々と夜が明けている。冬と春が去り、夏を待つ季節となった。

グーグル検索で杜父魚ブログのユーザー数は3万4000台に乗っている。3万4104、五月に入って五〇〇〇人の読者が増えたことになる。硬派のブログだから、何が原因で読者が急増したのか、朝の空気に当たりながら考えているが、やはり、この国を取り巻く内外情勢が厳しくなったためだろうと、とりあえず総括しておく。

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中国とツナミで気力を取り戻した日本  古澤襄

この20年間、日本はバブル崩壊後の沈滞と閉塞感に閉ざされていた。国内的には財政赤字を減らす健全財政が合い言葉になり、外交的には中国や韓国を刺激しない自虐史観に沈殿してきた。言うなら臆病なくらい安全運転のソロソロ歩きに徹してきた。

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出雲大社と「葬られた王朝 古代出雲の謎」  古澤襄

<60年ぶりに社殿などを大規模に改修する「平成の大遷宮」が行われている島根県の出雲大社で、改修が行われた本殿に祭神の大国主命を戻す「本殿遷座祭」が10日夜、行われました。

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習近平は清朝の「乾隆帝」と英国誌  宮崎正弘

習近平を「乾隆帝」になぞらえる英誌『エコノミスト』。英国が誇る聡明リベラル媒体も北京に阿ると分析が鈍るのか?

英誌『エコノミスト』(2013年5月4日号)の表紙は、乾隆帝の豪華な服装を着て右手にシャンペン、左手に子供のピロピロ笛(吹き戻し)を持つ習近平皇帝。

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“安倍たたき”こそ時代錯誤   黒田勝弘

韓国の朝7時のテレビニュースが冒頭から「日本が軍国主義復活の歩みを早めております!」と興奮気味に声を高めていた(4月30日のKBS)。画面には日本での政府主催の「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」で安倍晋三首相ら出席者が「天皇陛下万歳」の声を上げた場面と、安倍首相が迷彩服にヘルメット姿で戦車に乗って手を振っている写真が出ていた。

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欧米にひそむ「過激派の芽」  古澤襄

<[ロンドン 23日 ロイター]今月15日に米ボストン・マラソンで起きた爆破事件は、チェチェン系移民の兄弟が犯行を起こしたとみられている。一方、カナダでもモントリオール大学博士課程の留学生が、列車脱線を企てた容疑で逮捕されたことが22日分かった。

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君征く日 軒端の足袋の 乾きけり  古澤襄

<昭和23年の10月、義弟の漫画家・岸丈夫から母のところに電話が掛かってきた。

「義姉さん、兄貴の消息が分かったんだ」
「上田の金ちゃん(注記=母・真喜の実弟)から知らせがあったんだ。兄貴は、終戦の翌年の五月には、もう亡くなっていた。兄貴の最後を看取ってくれた戦友が帰国して連絡してくれた」>

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日本の外交攻勢に焦る中国   古澤襄

中国が日米・日ロ離間策に狂奔している。その尻馬に乗っているのが韓国、遠吠えしているのが北朝鮮という構図がみえる。

ゴールデンウイークというのに安倍政権の主な閣僚は外遊・・・といっても海外見物に出掛けているのではない。安倍首相はロシア訪問に続いてサウジなど中東各国に親善の旅をしている。

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神話は民族の”出でき始め”の物語   古澤襄

古代神話を歴史書として読むと、史実とは思えない隘路に迷い込む。だがその民族の”出でき始め”の物語として読むと、これほど魅力ある説話はまたとない。ギリシャの神々をうたった「ギリシャ神話」は西欧文学の出でき始めの親なのである。

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神話の世界 「出雲王朝VS大和王権」裏付ける〝物証〟  古澤襄

梅原猛氏が「葬られた王朝 古代出雲の謎を解く」(新潮社)を発刊したのは2010年4月、出雲神話がフィクションの世界だと軽視され続けてきた歴史学会に一石を投じた。

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神話の世界の昔氏と天日桙   古澤襄

井上秀雄氏の「古代朝鮮」(NHKブックス)に新羅の三姓始祖神話が出てくる。

<新羅の現実の王・金氏と直接かかわりを持たない朴氏が開国の始祖となり、朴氏七代についで貴族にもない架空の昔氏が八代もつづくというのである>

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「内には妖婦を信じ」と唐碑に刻まれた百済王妃  古澤襄

「日本書紀」巻26の「天豐財重日足?天皇 齊明天皇」の項に次の記述がある。日本の古代国家の形成過程で朝鮮半島の「百濟(百済=くだら)との関係が重視され、儒教、仏教はじめ多くの大陸文化がもたらされた。

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”渡り鳥”の天国・日本も鳥インフルに警戒を  古澤襄

テレビで間抜けな解説者が「”渡り鳥”がシベリアから飛来する”冬”が鳥インフルエンザウイルスの危険な時期」と言っていた。オオハクチョウなどの”渡り鳥”がシベリアを目指して飛び立ったのだから、いまは心配ないと物知り顔で解説していた。

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米国に不穏な影…政治的背景に不安感   古澤襄

このところ米国で発生しているボストン爆弾テロなど不穏な事件の連鎖に、広い意味で政治的背景があると思うには私だけであろうか?

白人優位のアメリカ社会は、確実に黒人や中南米のヒスパニックが力を得ている。オバマ政権はその新勢力の熱狂的な支持を得て再選され、リベラルな政策を実現しようとしている。ネオ・コンサーバテイズムが力を得て、アフガン戦争、イラク戦争をリードしたブッシュ共和党政権とは様変わりをみせた。

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世界大恐慌の直撃を受けなかった高橋是清蔵相   古澤襄

ロイター・コラムでCharles Wallace氏がアベノミクスに論評を加えている。筆者はロサンゼルス・タイムズ紙の元アジア特派員。それだけにアナリストの専門的な解説・論評を敬遠する向きには、分かりやすいのではないか。

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日中友好論者と日露友好論者  古澤襄

日中友好論者が先を争って日露友好論者に看板を塗り替えようとしていると言ったら言い過ぎだろうか。田中角栄の全盛時代に福田赳夫は日ソに目を向けていた。日中に対抗するするために日ソというわけで、シベリア開発に関心を持つ財界人と頻繁に勉強会を持っていた。

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中嶋嶺雄氏が指摘した「日中友好」の浮薄   古森義久

このほど急逝した中嶋嶺雄氏は中国研究では実に貴重な実績を残していました。

いまから30年以上も前、「同文同種」「一衣帯水」というような言葉に魔笛の音に踊らされ、「日中友好!」を叫んだ日本の各界にあって、中国独裁政権の本質を冷徹にみすえていた孤高の識者が中嶋氏でした。

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鹿児島・離島にケラトプス類の歯化石が発見  古澤襄

シベリアのバイカル湖周辺は約二万年前に人もマンモスも住めない極寒の時代を迎えている。マンモスを狩りしていたブリヤート・モンゴル人は東進を始め、一万三千年前には、シベリアと支那の国境にあるアムール川周辺に到達し、さらに地続きのサハリン、北海道を経て、まず本州の津軽地方に姿を現した。

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精神至上主義はドン・キホーテにまさる悲劇を招く  古澤襄

昨年の4月のことになるが、作家の高橋克彦さんと二人で岩手県西和賀町の「銀河ホール」で東北を語る講演会をしたことがある。

克彦さんは「岩手県が生んだ古澤元という戦前作家を初めて知った」「岩手県人は古澤元を誇りに思っていい」・・・多分に息子の私に対する”社交辞令”と思いながら、それでも素直に嬉しく聞いたものである。

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東北亀田藩で名君を育てた幸村の娘  古澤襄

大阪冬の陣・夏の陣で徳川家康の心胆を寒からしめた真田幸村の活躍が目覚ましかったから、源義経と並んで現代でも人気がある。

だが、幸村の実像を伝える確実な史料は少ない。むしろ講談の主人公として広く有名になった面がある。たしかに幸村は戦国大名でもなければ、高野山下九度山村で長い浪人生活の末、大阪城に招かれた一人の傭兵隊長に過ぎなかった。

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黄金の道・秀衡街道  古沢襄

東北旅行をする度に、幻の秀衡街道のことが、よく話題となった。平安時代末期に東北で産出した”金”を京都に運んで、京都の物品を奥州に持ち込む商いで豪商となった「金売・吉次」のことは、よく知られている。

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大局観=富国・強靱への道 西村眞悟

昨日(七月四日)は、「覆面パトカー」について書いたので、昨日の特筆すべき「正論」に関して、本日書くことにする。
 
なお、今日も、国民から疎まれこころよく思われないことを承知の上で、職務として「パトカーと分からないパトカー」に乗務し、その結果、交通の安全を確保し交通事故減少に貢献している若き警察官諸君に敬意を表します。

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海が”時代の情報”を伝えてくる  古沢襄

渡部誠一郎さんが亡くなった。畏友・渡部亮次郎氏の兄貴。誠一郎さんは私と同年、秋田の県紙・秋田魁新報の常務だった人だが、郷土史の造詣が深いのでかねがね敬意を払っていた。1990年に「中川重春・伝: 男鹿が生んだ英傑」の著書がある。

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清盛と保元、平治の乱  古沢襄

傘寿(さんじゅ)は数え年齢でいうから昨年のうちに、とうに越えた。その数え年齢でいうと81歳、おまけに血液のガンである骨髄腫の身だから、身体の方はこの10年来ガタがきている。それでもボケが目立たないのは生来、好奇心が人一倍旺盛なせいだろう。

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太陽黒点が少ない活動極小期に巨大地震が発生  古沢襄

少し怖ーい話をすると、太陽黒点の減少で巨大地震が増加するという分析結果がある。2011年の東北地方太平洋沖地震は太陽黒点が少ない時期に発生している。つまり太陽活動が地球の内部にまで影響を及ぼしていることになる。

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七言古詩「「垓下の歌」と英雄・項羽  古沢襄

「時をこえるうた 漢詩」(国土社)に有名な「垓下(がいか)の歌」が収録されている。

漢詩を横書きするのは、気がすすまないが、漢の司馬遷(しばせん)の「史記」「項羽本紀」にある「垓下の歌」をまず漢文で詠んでみる。

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小男だが全身智恵の塊の”真田三代”  古沢襄

この一ヶ月間ほど真田幸隆、昌幸、幸村の”真田三代”の資料を読み漁っている。真田一族が活躍した信州の上田で少年時代を過ごしたので、大人になってからも機会があれば、真田文書をかき集めてきた。しかし調べれば調べるほど、真田の出自は謎に包まれている。資料を再読すると、以前は気がつかなかったことが分かる楽しさもあるのだが・・・。

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辛亥革命の武昌蜂起から100周年  古沢襄

中国近代史を学んだ者にとって10月10日は記憶される日である。1911年のこの日に中国・武漢の武昌で起きた武装蜂起をきっかけにして清朝を倒し、中華民国を建国する革命が起こった。「辛亥革命」・・・日本の明治維新に比すべき中国近代化の歴史的事件なのだが、1912年1月1日、南京に中華民国臨時政府が成立、孫文が臨時大総統に選ばれた。同2月、宣統帝溥儀が退位、清朝が滅んだ。

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日本人の心に内存するもの 加瀬英明

東日本大震災は、日本国民の精神性がきわめて高いことを、世界へ向って示した。

日本が世界の手本になったと、いってよかった。私はこのような精神をつくってくれた先祖に、あらためて感謝した。

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ツングースの扶余族が大和国家を創った?  古沢襄

古代の四世紀は空白だと歴史に関心を持つ人たちはよく言う。北アジア史にしか関心がなかった頃だから聞き流してきた。そんな私をみて「これを読んでみろ」と渡されたのが松本清張氏の「空白の世紀」。だが小説家が書く歴史物なのだから、パラパラとめくって放っておいた。

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正史よりも野史の方が面白い  古沢襄

西和賀町の「銀河ホール」の前にある蕎麦屋で、作家の高橋克彦さんが『炎立つ』の長編小説を書いた裏話をしてくれた。『炎立つ』は北の王者だった安倍一族の興亡史を描いたものだが、安倍氏に関する史料は少ない。朝廷に叛いた蝦夷という位置付けだから、ほとんどの史料は抹殺されている。あるのは朝廷側からみた征討軍の戦記物だけといっても言い過ぎではない。

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対馬国の防人と大族の阿比留姓  古沢襄

大型連休に入る。もっとも海外はゴーデンウイークではない筈だから、海外ニュースはいつも通り飛び込んでくる。国内の政局の動きは小休止となるのではないか。私にとっては、もっけの幸。日頃、書きかけだった歴史と神話の記事をボチボチ完成させようと思っている。

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日露の「川奈会談」と「イルクーツク会談」 古沢襄

北方領土問題をめぐる日露首脳会談で双方の見解が一番近くなったのは、「川奈会談」と「イルクーツク会談」だったといわれる。しかし、この首脳会談はいずれも秘密交渉だったから、記者会見が行われたものの真相は定かでない。

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アルメニア・コニャックを東北に持参しよう 古沢襄

東北新幹線の復旧が予想以上に早いテンポで進んでいる。この一ヶ月間、震度四以上の余震が百回も襲っているというのに、このままいけば五月の連休頃には全線が復旧するという。

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消えた「獣祖神話」と残った「感精神話」 古沢襄

初めてシベリアのバイカル湖を訪れて10年以上の歳月が去った。その時に通訳についてくれたのがイルクーツク大学日本語学科の女子学生だった。長身で涼しげな目をしたブリヤート娘だったが、聡明で誇り高き性格に惹かれた。

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聖地・白頭山で噴火があれば北朝鮮政権に甚大な打撃 古沢襄

ここにきて韓国紙が一斉に北朝鮮の「白頭山」の噴火予測を取り上げている。白頭山は10世紀に過去2000年間で世界最大級とも言われる巨大噴火を起こしたといわれている。その火山灰は偏西風に乗って日本の東北地方にも降り注いだ。

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