17007 温暖化で蚊が北上 環境省「潜在リスク拡大」    古澤襄

デング熱のウイルスを媒介する「ヒトスジシマカ」は、温暖化の影響で国内で生息する地域が次第に北上していて、環境省は「ただちにデング熱が流行するわけではないが、潜在的なリスクのある地域が拡大する傾向にある」としています。
ヒトスジシマカは、もともと東南アジアに生息していたヤブカの一種で、環境省によりますと、戦後の昭和25年に行われた調査では、生息する地域の北限は栃木県の北部でした。
それが、およそ50年後の平成12年の調査では、秋田県の北部で確認されたのに続き、その10年後の平成22年の調査では青森県の一部でも確認され、生息する地域が次第に北上しています。
環境省によりますと、ヒトスジシマカが生息する地域は、年間の平均気温が11度以上の地域とほぼ重なっていて、生息が広がっている背景には温暖化などの影響があるとみています。
環境省は「国内では不衛生な下水道など、蚊の発生源が少ないため、ただちにデング熱が流行するわけではないが、温暖化によって潜在的なリスクのある地域が拡大する傾向にある。一人一人が蚊に刺されないよう気をつけるだけでなく、蚊の発生源をさらに減らす社会的な取り組みも必要だ」としています。(NHK)
■デング熱=第二次世界大戦中、南方から帰還した兵士が持ち帰ったウイルスが、日本にも生息するヒトスジシマ蚊によって媒介され、長崎市、佐世保市、広島市、神戸市、大阪市など西日本で流行し20万人が発病したことがある。その後、日本国内では流行していない。
ヒトからヒトへうつるウイルスではなく、蚊によって媒介されるので冬季になれば発症例はなくなる。まだ当分の間は蚊に刺されない予防が必要であろう。
杜父魚文庫

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