2006-07

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89 隠すより現る 渡部亮次郎

<隠し事は、隠せば隠すほど、却って人に知られるものである。伏(かく)すことは露(あらは)るならい>とは日本人が昔から言い習わして来た言葉だった〔小学館「故事俗信ことわざ大辞典」>。また「隠すことは口より出すな」は口止めするよりは、まずじぶん...
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88 真田幸村の娘「お田の方」 古沢襄

茨城県と秋田県ほど関係の深いところはない。これは中世史の研究家が等しく感じているのではないか。私などは歴史学徒というのには程遠いのだが、見よう見真似で臆面もなく、中世の歴史資料を集めて、閑さえあれば読み耽っている。そのきっかけは、岩手県の西...
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87 大津波で消えた十三湊文化 古沢襄

津軽・十三湖を訪れたいと思いながら果たせないでいる。十三湖・・・津軽人の太宰治は「「真珠貝を水に浮かべたような」と十三湖を表現している。中世、十三湖の開口部にある十三湊(とさみなと)が日本海の海運拠点として栄えていた。安東船と称した保有船は...
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86 アカシアの雨にうたれて 古沢襄

「アカシアの雨に うたれて このまま死んで しまいたい」・・・旧沢内村で二十年間も助役をやった佐々木吉男老の持ち唄が、西田佐知子の「アカシアの雨」。九十五歳とは思えない艶やかな声で唄う。盛岡の夜も更けてきた。「夜が明ける 日がのぼる 朝の光...
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85 政治家になっていない 渡部亮次郎

谷垣禎一財務相(61)は2006年7月27日、自民党本部で記者会見し小泉純一郎総理大臣の後継を決める自民党総裁選挙に出馬することを正式に照明した。「その政権構想は小泉総理の靖国神社参拝を批判するものだったため、谷垣氏は閣内不統一を避けるべく...
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84 三宅島で小沢・菅・鳩山の釣り会談 古沢襄

民主党の小沢一郎、菅直人、鳩山由起夫の三人男が、三十一日から二泊三日の日程で揃って三宅島に海釣りに出掛ける・・・といったら「カンパチ釣りでもあるまいに・・・」と非難する向きもあるかもしれない。九月の民主党代表選は小沢代表の再選が確実なのだが...
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83 市・町・村史の買い漁り 古沢襄

神田の古書店「慶文堂」から古書目録を送ってきた。慶文堂は膨大な市・町・村史を集めていて、折りにふれて注文していたので、その蔵書は、すでに四十冊を超えている。茨城県関係だけでも古河市史二巻、下妻市史四巻、下館市史二巻、八千代町史二巻がある。こ...
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82 カギの隠れたニュース 渡部亮次郎

東北の県境の町では子供2人殺し事件で町の評判はガタ落ち。そこで風評だから新聞やテレビは表には出さないが、地元の人たちは初めから「商売」の邪魔だから娘も殺したべ、と言い合っていたようだ。んだ、警察も客だったんじゃねが。んだがら事件を事故にして...
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81 華麗な鳩山一族なのだが・・・ 古沢襄

戦前・戦後を通じて健筆をふるった松本幸輝久さんという政治ジャーナリストがいた。この人の鳩山一族論は、実にユニークで核心を突いていたと思う。鳩山一族は鳩山一郎(元首相)・鳩山威一郎(元外相)・鳩山由紀夫、邦夫兄弟と三代にわたった絢爛たる政治家...
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80 ツングースの渡来と北越 古沢襄

中越地震で孤立した山古志村をテレビでみた時に、ひょっとしたらツングース系の「古志族」の里ではないかと思った。ツングースは旧満州とシベリア東部・沿海州に居住した先住民族で、日本人のルーツに大きな関わりがある。ツングースは朝鮮族とは違う。むしろ...