政治決戦が迫った。三連休の初日は与野党幹部が地方に散り、もはや8月18日公示の公示日を待たずに、事実上の選挙運動を本格化させている。だが麻生首相は日課のウオーキング以外は外出せず終日、公邸で過ごした。
時事通信は『深まる孤立、強まる逆風=「政策に間違いない」、解散待つ麻生首相』と書いている。十ヶ月前にベランメー口調だが、秋葉原男の人気を背負って自民党の顔となった麻生首相だったが、逆風が吹き荒れる荒海に船出するとは思ってもみなかったであろう。まさに政界の一寸先は闇である。
<麻生太郎首相が「わたしが決める」と繰り返してきた衆院解散が21日に迫った。東京都議選の自民党大敗で拡大した「麻生降ろし」を何とかかわしたが、経済政策を事実上委ねてきた与謝野馨財務・金融相から暗に退陣を求められるなど人心の離反が進んだ。
今回のドタバタ劇で、自民党への風当たりがさらに強まったのは間違いない。激しい逆風下、首相は民主党との決戦に走り出す。
首相は18日朝、日課のウオーキングに出た後、首相公邸にこもった。批判を受けつつも「クールダウンのため」と夜のバー通いを続けてきた首相だが、イタリアでの主要国首脳会議(サミット)から帰国した11日以降は、公邸に真っすぐ帰る日々が続く。批判再燃を恐れた自民党サイドから「厳に慎んでほしい」とクギを刺されており、不人気首相の悲哀がのぞく。
「政策は間違っていない。堂々と胸を張っていい」。都議選敗北を総括する両院議員総会の開催を求める署名が自民党執行部に提出された16日。首相は女房役の河村建夫官房長官に、解散断行へ強い執念を見せた。
首相には、昨年9月の就任以来、「政局より政策」と経済対策にまい進してきた自負がある。首相周辺は「いろいろな批判は甘んじて受けるが、失政はない」と強調する。もっとも、与謝野氏の行動はショックだったようだ。「経済政策を二人三脚でやり、一番大事にしてきた人なのに」と河村氏に漏らした。
内閣支持率は2割を切り、政党支持率は民主党が自民党を逆転した。苦戦必至の決戦で、首相は「どの党が日本を守るのか」を争点に位置付け、民主党の「財源を示さない国民不在の党利党略」ぶりを訴えるという。
ただ、その前に、都議選の総括が21日午前にある。「逃げるつもりはない」と記者団にたんかを切った首相だが、議決権があり公開の両院議員総会ではなく、単なる議員懇談会を非公開で衆院解散を決める本会議の直前に開催することにした。
反麻生議員らの厳しい批判にさらされ、不測の事態に発展することを警戒したとみられるが、最後の最後に首相は「政局判断」を優先し、カメラの前から逃げたと言える。(時事)>
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3669 公邸に真っすぐ帰る日々が続いた首相 古沢襄
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