予想を裏切って突如、打ち上げられた北朝鮮のミサイル成功は、韓国の大統領選、日本の総選挙に間違いなく影響を及ぼすであろう。北朝鮮を刺激しては攻撃されると融和策に傾くか、逆に日米韓三国の結束を固める方向に動くのか、間もなく結果が分かる。
気になるのは米オバマ政権の北朝鮮政策が不透明な点である。ここは滞米経験が長く、米政界の事情に通暁している古森義久さんのワシントン報告を待とうと思う。
韓国筋によれば北朝鮮のミサイルは米西海岸のみならずワシントン、ニューヨークまで全米を射程距離に納める一万三〇〇〇キロの大陸間弾道弾であることが明らかになった。核搭載の技術レベルには達していないが近い将来に核を持つであろう。
米国務省や米国防総省の危機感は察してあまりある。共和党はオバマ大統領の北朝鮮政策が生ぬるいと批判を強めている。これまでは”対岸の火事”だった北朝鮮の瀬戸際外交が、米国に直接、降りかかる火の粉になった観がある。
とはいえ、北朝鮮に核をもって対処することは国際世論を敵に回す。止む得ない場合には通常兵器を使う選択肢もあり得る。それもギリギリの判断を迫られるから、当面は国連の場で北朝鮮の暴挙を抑え込むことにオバマ政権は力を傾けると素人判断だがみている。
やはり中国の存在が重きをなすのではないか。オバマ政権は対中国外交に集中して危機を乗り越えようとするのではないか。だが、これが成功する保証はどこにもない。日本がこの国の安全保障について、根本から立て直すことを迫られている。
杜父魚文庫
11206 気になる米オバマ政権の北朝鮮政策 古澤襄
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