台湾の高雄市に本省人(台湾人)が経営する「民衆日報」という新聞がある筈だ。そこの御曹司が早稲田大学に留学していた。李哲朗といった。四十年以上も前の話だ。もう還暦を過ぎて、「民衆日報」のオーナーになっているのではないか。
外務省記者クラブ時代に外国人記者とのパーテイで知り合った。何となく学生っぽい頼りない風情でポツンと一人でいたので、話しかけたのがきっかけで親しくなった。夜になると電話があって、どこに行くにもついてくる。異国で兄貴分をみつけた気持ちだったのだろう。
一人っ子の私は弟が欲しくてたまらない時がある。閑があると李哲朗を連れて赤坂、新橋、新宿を飲みに連れて歩いた。人よりも台湾に関心をもったのは、李哲朗に影響された面がある。
帰国して嫁さんを貰った李哲朗は、台湾から電話をしてきて、新婚旅行で東京に行くことになったので、泊めてくれと言ってきた。「ホテルに泊まればいいのに・・・」と女房はブツブツ言っていたが、夫婦が現れたら慣れぬ中華料理を作って歓待していた。ホテルに泊まらずに相手の家に泊まるのは”親しみ”の表現である。
話題は変わるが、宮崎正弘氏は台湾事情に詳しい。私は台湾旅行をした時に台中で高砂族の美少女探しをしたことがあるが、高砂族のような少数民族は今もって親日的。この「山地原住民」の選挙事情について、次のように書いている。94%が国民党支持というのには驚いている。
<高金素梅はもちろん、楽勝で再選されております。彼女の選挙区は「山地原住民」選挙区(定員三名)で、彼女は無所属連盟から立候補し、上位三名が当選。
1)簡東明 (国民党) 22659票 (27%)
2)孔文吉 (国民党) 22391 (26%)
3)高金素梅 (無所属) 20011 (24%)
これを見ても国民党ならびに親民党、プラス彼女。高金委員は「無所属」とはいえ国民党系ですから、原住民区で、合計94%が国民党支持なのです。
きれいに票を分けていることが分かります。ちなみに同区の次点は、
4)林春徳 (親民党) 14265票 (17%)
5)候金助 (民進党) 4420 (5%)
かくして民進党は逆立ちしても少数民族区では勝てない。
ちなみに「平地原住民区」も定員は3人で、
1,2位が国民党(31%、26%)、3位が親民党(18%)、4位が無所属(16%)、5位が民進党(8・7%)という結果でした。
さて反日の動きですが、「先住民」は台湾本省人と昔から因縁の対立関係にあります。ですから「敵の敵は味方」という論法で、国民党支持ですが、かならずしも反日ではない。
とくに日本時代の後期から多くの先住民族が優遇された経緯があるので、北京語をしゃべらず、いまもなお、日本語しか通じない少数民族の聚落があります。
少数派の客家人も桃園とか、新竹の一部選挙区に密集しており、これまた「敵の敵は味方」という論理で国民党支持が多い。けれども李登輝さんも客家系であるように、政治的思想はバラバラと見て良く、総選挙ではまとまっても総統選挙では、必ずしも国民党候補に一本化しないでしょう。>
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