20日に大統領就任式を迎えるバラク・オバマ氏の支持率調査を米CNN/オピニオン・リサーチ社が行った。84%がオバマ氏を支持すると答えている。アメリカには新政権が生まれたら、”ハネムーン”と称して、100日間は批判を差し控える慣習があるが、それにしても過去五代の大統領就任ではなかった高い支持率。
日本でも新首相が誕生したら、三ヶ月は批判を手控え政権の政策実行をみる慣習があった。内閣の発足から三ヶ月を経ずして、厳しいマスコミ批判を浴びた麻生政権の場合は異例だといえよう。安倍政権の場合は、発足当初は高支持率だったが、三ヶ月を過ぎるあたりから支持率が急低下している。
それはともかくとして、空前のお祭りムードに沸くワシントンだが、オバマ新大統領は発足当初から困難な課題の解決に取り組まねばならない。
史上空前といわれる失業者を減らし、混迷している米経済の立て直しが焦眉の急となった。イラクから撤兵するがアフガンには増派する公約は、一歩間違えればイラクの泥沼の二の舞になりかねない。ワシントンでの祝賀の熱狂が終われば、そこには極めて厳しい現実が待っている。それもハネムーン中には一定の方向性を出す必要がある。
アメリカ国民の期待が高いだけに、確たる方向性を示すことが出来ないと、ハネムーン後に厳しい批判の矢面に立たされる。山高ければ、谷深しというから、手放しに楽観ばかりしておれない。
<オバマ氏支持率、就任直前に上昇 CNN世論調査
ワシントン(CNN) オバマ次期米大統領は就任への過程でこのところ減速状態にあるものの、国民の支持率は上昇していることが、CNN/オピニオン・リサーチ社による世論調査で18日分かった。
調査は12─15日、1245人の成人(うち白人798人、黒人332人)を対象に電話で行われた。その結果、84%はオバマ氏の政権移行を評価すると答え、昨年12月中旬から2ポイント、同月初旬からは5ポイント上昇した。
オバマ次期政権をめぐっては、公共事業受注企業への便宜供与疑惑で、ニューメキシコ州知事のリチャードソン氏が商務長官就任を辞退。また、財務長官に指名されたニューヨーク連邦準備銀行のガイトナー総裁の納税ミスや、レオン・パネッタ氏の中央情報局(CIA)次期長官指名に対する共和・民主両党の反発など、発足前から問題が発生している。
CNNの世論調査担当者は、有権者がこうした問題を重く見た場合、支持率上昇はないだろうと指摘。米国がオバマ次期政権との「ハネムーンの最中」にあるとの認識を示し、共和党員も10人中6人がオバマ氏を好意的に見ていることを明らかにした。
世論調査では、オバマ氏の大統領就任を民主主義の祝典とする回答者が10人中6人を占め、2001年のブッシュ大統領就任当時の10人中4人から増加。オバマ氏の就任を、政治的祝典より米国が結束する機会と見る向きが多いことも明らかになった。
また、就任式が大統領選勝者の支持者による祝賀行事だとする意見は39%で、ブッシュ大統領就任時より33%低下した。
オバマ氏就任が近づき、個人的に「興奮している、もしくはうれしい」との意見は68%で、ブッシュ大統領の二期目がスタートした4年前より18%上昇。オバマ氏の就任演説に期待する意見は85%と極めて高く、01年当時のブッシュ大統領就任演説への期待感を24%も上回った。
人種別に見ると、オバマ氏の大統領選出が夢の実現だとする意見は黒人回答者10人中9人。同氏の大統領就任が近づいて興奮しているとの回答は、黒人10人中6人にのぼった一方、白人は10人中2.5人にとどまった。就任式をテレビで視聴するとの回答は黒人のほぼ全員から得られたものの、白人では54%。また、オバマ氏の政権移行手腕を認めるとの意見は、黒人のほぼ全員が表明した。(CNN)>
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2738 山高ければ、谷深し 古沢襄
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